【考察】『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』完全年表



先月『さくら、もゆ。』をクリアして、その世界観に魅了されてその熱に浮かされたまま、プレイ当時のメモ書きをただ時系列に並べ直したものを年表として投稿しました。それから程なくしてその出来の粗さに「うわぁ……」と思い、前データに加筆修正していたら全くの別物になったので、それならいっそのことと思い立ち、今までのものを簡易年表として、今回のを完全年表として新しく投稿しました。

簡易年表を投稿してから一ヶ月間。同ブランド作品『いろとりどりのセカイ』全三部作を急ぎ足でプレイしたり、『さくら、もゆ』を幾度も周回して理解を深めたりと中々濃い日々を過ごさせていただきました。いやぁ雰囲気ゲーの皮を被った中々濃い考察ゲーで、まるでバラバラに散らばったジグソーパズルのピースを一つ一つ丁寧に組み上げていくような感覚でした。

この記事を書ききることで私自身は『さくら、もゆ。』という作品で起きた出来事の年表は完全に整理できたかと思います。あとはまぁ適当に欠けたピースを"想像"して埋めたりもしましたが、複雑に絡み合いすぎて理解できなかった人も私が埋めて、"想像"することで完成したジグソーパズルに映った壮大な一枚の"絵"を、この考察記事に通して読み取れるものにはなれればいいなぁと願っています。




ここから先は『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』の重大なネタバレが含まれています。未プレイでの閲覧は自己責任でお願いします。
またこの記事に記載されている情報は全て私個人の考察でしかなく公式設定ではないことをご留意していただきたい。




はじめに

登場人物の名称については奏大雅はクロの相棒は主人公、ましろの相棒は奏大雅で統一します。他の同姓同名の登場人物についてはそれぞれ注釈をいれていきます。

年表に記された事象にはそれぞれ【X-00】とアルファベットと数字で構成された座標を記しており、アルファベットにはその事象が発生した時間世界、数字はアルファベットに対応する世界の時間的順序の歴史を表しています。アルファベットは基本世界の表記では主人公が名付けた基本世界AからEと被り、F以降は私個人が勝手に名付けたものとなっております。また【A-00a】と【A-00b】といった表記は『"夜の女王"は"夜の王"へと書き換えられる』魔法によって書き換えられる前と書き換えられた後の表記になります。【A-00a】は"夜の女王"で【A-00b】は"夜の王"の世界になります。
"夜の女王"から"夜の王"へ書き換えたことで時間世界K《こちら側の世界》が誕生していますが、時間世界Kが生まれる過去の時間世界BやCなどに時間世界K側の柊ハルが干渉しています。そして時間世界Aや時間世界F《柊ハルと結ばれた世界》で主人公が『"夜の女王"から"夜の王"へ書き換える』魔法を使用するまでは時間世界Kは存在していません。これらのことから分かるように全ての時間世界は発生した時点で過去と未来に起こりうる全ての事象は既に決定されています。未来が過去に干渉する。あるいは別の時間世界へ干渉する行為自体が既に時間世界が発生した時点で決められていることなのでタイムパラドックスは発生することはありません。
これは兎蛙あず咲が"夜の国"を未来で生み出すから過去に存在するという原理と似ていますが、そもそも"夜の国"は兎蛙あず咲がそういう存在として生み出したものです。これ以上語ろうとすると時間世界(この場合分岐する前の源流である時間世界)はそもそも誰が生み出し、誰が運命的なものを定めたのかという領分のお話になので"夜の国"と似ている原理ですが全くの別物になります。まぁこの『さくら、もゆ』の世界は物語開始以前から既にエピローグまで決定づけられていると考えてもらえば問題ないです。

"魔法"を発動させるプロセスは叶えたい"夢"と、その"夢"を叶えるためにはどんな"魔法"を思い描けばいいのか。その"魔法"を使うのはどれだけの"代償"が釣り合うのかを思い描くことで、さくらの樹が"夢"と"代償"が釣り合うか否か判断します。また"代償"は心が感じる寂しさや悲しさがより大きいものほど求められます。そしてさくらの樹の心が"代償"と"魔法"が釣り合うと判断されれば"魔法"は発動します。
自分個人だけで完結するものに対する魔法(例:自分の記憶を消したい)には"代償"は発生しません。ただし他者が関わる魔法(例:自分は生まれなかったことにしたい)にはこれまで築いてきた人間関係もすべて消滅するので、自分個人で完結しているようにみえて他者が関わっているので"代償"が発生します。"魔法"が発動した後に"代償"は基本的に支払われますが"魔法"を使用するのが、その"魔法"の使用者の死後である場合は"代償"は先払いとなります。
"夜"の中では"魔法"は何度も使用することができますが、"夜"だけでは完結しない場合(例:他者を生き返らせる)は"最後の魔法"が必要となります。"夜の女王"または"夜の王"を倒すことで"夜"の外である"太陽の時間"で魔法を使用できる権利を得られます。これが"最後の魔法"です。"
 最後の魔法"を"太陽の時間"に使うには"夜"と繋がる必要があります。これが"夜の魔法使い"の"役割"です。そして"太陽の時間"で"最後の魔法"を使用するには、"夜"と繋がっている"夜の魔法使い"との関係性が最も重要となってきます。浅い関係性だと"最後の魔法"は使えても、その効力は小さいものとなります。
しかし魔法少女たちは困難な現実──つまりは"太陽の時間"を打破するために"最後の魔法"を求めたわけですから許可は必要となってきます。また具体的な"夢"はあっても、どんな"魔法"と"代償"を思い描けばいいのか。その想像力をもってしても十年前には叶いませんでした。唯一思い描けたのが主人公だけ。もしかしたら兎蛙智仁も思い描けたかもしれません。
こういう魔法を発動させるプロセスがあるため"魔法"が発動した場合は、注釈に"夢"と"代償"を記しています。

"夜"は奏大雅は初期、第二期に分けられると話していましたが、実際には初期と中期と後期に分けられます。初期と中期は奏大雅の初期と第二期に該当しますが。後期は中期とは違い、死者は一週間"夜"に居ることができ、刻の終着駅で切符を買うことで次に生まれ変わる先を選べるといったことなどの変更点があります。

【→】の矢印がついている場合は別の時間世界へ分岐した際に表記されています。各時間世界の年表を追う場合はそのまま読んでもらって問題ありませんが、各個別ルートの登場人物の歴史を追う場合は【→】の矢印に記された座標へ飛んでもらえば追うことができます。

このような面倒くさいことになっているのも全部"夜"の性質が悪いので、苦情はすべて兎蛙あず咲とましろにお問い合わせください。



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【感想】さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-
https://vitaaeternitatis.blogspot.com/2019/03/22.html

【考察】『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』簡易年表
https://vitaaeternitatis.blogspot.com/2019/03/15.html



年表

時間世界A──基本世界A──

すべての時間世界の元となった世界。全ルートに登場。

A-01:さくらの樹に心が発生し初期の”夜”が生まれる。
さくらの樹に"心”が発生し、その心が悲しい想いをしている子供たちの心へ共感していく。現実は残酷だからこそ、せめて眠りの中では幸せな”夢”を見られるようにと願い初期の”夜”が生まれる。子供のために創られた世界だから、大人は這入ることはできない。また初期の”夜”に入ることができた子供たちは”想像力”に長けた芸術家の家系の血筋に遠く連なる者たちだった。
A-02:ましろが初期の”夜”で少年少女たちの”想い”から”夢”を描き始める。
後に夜の女王と呼ばれるましろ(生前の名前不明)も、両親から見捨てられ軟禁されており、その心がさくらの樹の心に共感した。ましろは聴き手、あるいは語り手としての才能に満ちており”夢”を描くことに長けていた。以降ましろを中心に初期の“夜”はまわり始める。
A-03:心が壊れた少年少女たちに影響され、さくらの樹の心に”黒色の子”が発生する。
心が壊れた少年少女たちが大人たちに復讐することを望んだことで、さくらの樹の心も影響を受け、後のクロの原型でもある"黒色の子"がさくらの樹の心に発生する。”黒色の子”そのものには心はない。
A-04:”黒色の子”たちが大人たちへの復讐をはじめる。
初期の”夜”から”夢”が溢れ出し”太陽の時間”へと漏れはじめる。これにより桜の花が一斉に咲き誇り消えることがない花弁に街が埋もれていき、夜の”イキモノ”も”太陽の時間”に現れはじめる。また”黒色の子”の憎悪が芸術家の家系に呪いを掛ける。大人たちは月の光を引き寄せられ、心が壊される。子供たちは才能というには呪われた力を持って産まれてくるようになる。
A-05:ましろ死亡。同時に”夜”が閉じられる。
初期の”夜”はましろを中心としていたため、ましろが死んだことで”夜”は閉じられる。
またこの出来事をキッカケに数多くの子供たちがさくらの樹の下で眠ることになる。これは後に曲解され先代の"魔法少女"として語り継がれていく。
A-06:【A-84】の影響で後期の”夜”は存在していく。
“夜”の発生点となる中期の【A-81】から【A-83】と、初期の”夜”がある【A-01】から【A-05】には”夜”は存在しない。それ以外の全ての時間、全ての世界の隣には【A-84】にて兎蛙あず咲が”夜”を創り出したことで存在している。以降、幾千の夜が過ぎていく。
A-07a:人類を滅ぼす”夜の女王”の噂が流れる。
未来を見ることのできる力を持った夜の猫が、いつか世界を滅ぼす夜の女王を予言したことで“夜の女王”を倒すことで、どんな願いもひとつだけ叶えることができる魔法を得る権利を手にすることができる噂が流布する。その噂自体が【A-101】で『世界中の母親に何が世界で一番大切なのかを思い出す』夢を叶えたことで代償に『助けたいと願う愛する者たちから、いつまでも永遠に、憎まれ続ける』を支払い『”夜の女王”となる』魔法を使用したましろの”代償”のひとつでもあった。
A-07b:人類を滅ぼす"夜の王"の噂が流れる。
【A-75】で主人公が『二人に幸せな未来を取り戻す』夢を叶える代償に『いつも一緒に笑い合い、生きていきたいと願い、その人生を支え、助け出した愛すべき人たちに、憎まれ、疎まれ、嫌われてしまうこと』を支払い、『”夜の女王”は”夜の王”へ書き換えられる』魔法が発動したことで【A-07a】から書き換えられた世界。 
A-08:大人たちが”夜”を維持するために子供たちを代償にしていく。
大人たちは心が壊れており、そんな自分たちから子供たちを護るために”夜”を維持したい。そのために子供たちをさくらの樹に捧げ犠牲にする。その矛盾に気がつくことないほどに大人たちは心が壊れされていく。
A-09:一部の芸術家の家系に属する大人たちが夜の怪物の永遠の命を欲しはじめる。
怪物に攫われてしまうために可愛そうな子供たちが産まれてくる。杏藤千和や夜月美月もそのひとりである。
A-10:一人の男が夜の怪物と出逢い、彼とおなじ夜の怪物となる。
妻と娘と三人で誕生日を祝っている中、火事が発生しひとり男だけが生き残ってしまう。そんな中で夜の怪物(ソル)と出逢い、さくらの樹に命を差し出すことで娘を蘇らせる。男は命を差し出したことで夜の怪物となった。
A-11:千和と呼ばれる少女が二人の夜の怪物に攫われる。
A-12:二人の夜の怪物が千和に永遠の命を与える。しかし千和が大人たちに食い殺される。
A-13:千和を食い殺した人間を二人の怪物が殺す。その大人たちの娘を夜の怪物は攫う。
A-14:娘は二人の怪物に杏藤千和と名付けられる。また杏藤千和も二人の怪物にソルとナハトと名付ける。
A-15:杏藤千和がソルの娘の容態を知り、ソルに伝えてしまう。

杏藤千和が夜の怪物に攫われてしまうこと、そしてソルの娘のこと全てが芸術家の家系に属する大人たちが永遠の命を得るための罠だった。
A-16:ソルが娘のために命の使い消滅する。
自分のせいでソルが死んでしまいナハトを傷つけたと感じた杏藤千和は『ナハトのところへソルを返す』ことを"夢"にする。
A-17:杏藤千和が【A-30】から移動してきたナナと出逢う。
A-18:杏藤千和がナナの車両を使用して八十年先の未来へ向かう。【A-31】へ移動。
A-19:ナハトが芸術家の家系と取引を行う。

永遠の命を一人に与える代わりに、未来に飛んだ杏藤千和にソルが生きていたことにする舞台を作り出す。
A-20:冬月十夜がお友達を作り、別れを繰り返していく。
大人となって十夜のことが見えなくなる。そんな出逢いと別れを八十年以上前から現在まで繰り返していく。
A-21:冬月十夜のお友達同士が結婚。子供を遠矢と名付ける。
A-22:遠矢が結婚する。そして娘が生まれる。

未来で遠矢の娘が後に柊ハルの母親になる。
A-23:ナハトの舞台に遠矢が選ばれる。

杏藤千和の父親を演じるために、本当の娘とは疎遠となる。
A-24:芸術家の家系の少女は妹と入れ替わり、自らを妹の夜月美月と名乗る。
A-25:夜月美月が結婚して妊娠する。しかし流産となる。
恋愛結婚ではなく家同士の政略結婚だった。結婚相手にも他に好きな人がいた。
A-26:夜月姫織が産まれ直す。代わりに母親が死亡する。
大切な人を夜の中から連れ戻す方法を知り、夜月美月が"惑星のかけら"を集め、"刻の終着駅"で買い物をすることで器を揃え、最期に夫の"命"とを交換しようとしたが、壊れた心が正気に戻ったことで自らの"命"と交換する。こうして流産したはずの夜月姫織が産まれ直された。 
A-27:夜月美月が夜の神さまに生まれ直し、美月の”想い”が現在のナナへ統合される。
A-28:
夜月姫織が自らが産まれた理由を知る。
夜月姫織に『お母さんに命を返す』夢ができる。
A-29:夜の王が出現する日付が判明する。
A-30:陽向井あさひとナナが協力。ナナが”魔法少女”候補を探しに過去と未来を移動する。

→奏大雅が【I-05】から移動してきたことで時間世界Jへ分岐する。
奏大雅が時間世界Aの主人公の人生を、その"想い"を模倣することで主人公を主人公の手で救うための"魔法"を想像するために生まれた時間世界。クロルート序盤で登場。

→奏大雅の"心"が【J-05】から移動してきたことで時間世界Kへ分岐する。
奏大雅が主人公の人生を模倣する中で得られた『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を偶然使用して分岐した時間世界。クロルート中盤で登場。 

A-31:ナナの車両に乗せられて主人公とクロが【A-105】から、杏藤千和が【A-18】から、柊ハルが【A-74】から移動してくる。
A-32:夜月姫織、兎蛙あず咲、兎蛙智仁が”夢”を通して”夜”へやってくる。

A-33:六人の少年少女たちが陽向井あさひと冬月十夜に出会う。
A-34:遊園地で主人公が夜月姫織と約束をする。
A-35:兎蛙あず咲と兎蛙智仁が喧嘩をしてしまう。
A-36:兎蛙あず咲の『眠ると未来へ飛ぶ』呪いが発動。主人公と柊ハルが巻き込まれる。
A-37:クロの『大切な人の不幸を肩代わりする』力を発動。主人公と柊ハルは未来に飛ばずに済む。兎蛙あず咲は【A-42】へ移動。

正確には未来へ移動しているわけではなく分岐であるが、分岐した先の歴史もこの時間世界の歴史も同じ歴史を辿るので、紛らわしいので分岐ではなく移動と表記させていただく。
A-38:猫の力を使用したことでクロは『眠ると未来へ飛ぶ』呪いを一つ目の命に背負う。クロは眠ってしまい【A-42】へ移動する。
A-39a:"夜の女王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の女王"が倒される。
A-39b:"夜の王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の王"が倒される。
"夜の王"が倒されることで【A-69b】のクロに"夜の王"は命を返す。また最後にトドメを撃ち込んだ者は不明。
A-40:主人公が『二人に幸せな未来を取り戻す』という夢に対する"魔法"と"代償"を決める。
ただしこの"魔法"を発動すると"代償"を支払う者がいなくなるため先払いとなる。成立した"魔法"は死後に発動する。"代償"は『いつも一緒に笑い合い、生きていきたいと願い、その人生を支え、助け出した愛すべき人たちに、憎まれ、疎まれ、嫌われてしまうこと』。その魔法の内容は『夜の女王と夜の王へと書き換える』。その副産物に『クロへ命を返す』『不幸に生み出した時間世界の消滅』が発生する。
A-41:兎蛙智仁が『兎蛙あず咲に自らの音楽を届けたい』という夢を願う。
十年後の【A-63】と【A-84】に魔法が成立する。
A-42:クロが【A-38】から移動してくる。
A-43:杏藤千和がナハト(遠矢)と出逢うもナハトではないことが杏藤千和にバレる。
A-44:柊ハルが参禅町から離れる。
A-45:主人公が施設に入る。
A-46:杏藤千和が遠矢の母親と出逢う。
以降十年後となる。
A-47:柊ハルの育ての親が事故で死亡する。
A-48:クロが柊ハルに主人公の"夢"を叶えさせてほしいと願う。
誰かのために生きるのではなく、自分の幸せのために生きる。そういう新しい"夢"を主人公が作ってくれるかもしれないと願い、クロは柊ハルに参禅町へ帰ってきてくれるように願う。
A-49:主人公が誕生日を迎え、施設から出る。※要考察
※本編開始。この時点で【A-75】で主人公は"夜の王"となっており、時間世界K《こちら側の世界》もまた生まれている。同時に時間世界L《クロと結ばれた世界》もここから枝分かれして生まれているので、プレイヤーが観測している物語は既に主人公が自らの人生という物語を書き終えたものをプレイヤーが後から読んでるにすぎないと考えられる。少しメタ的にいうならこの『さくら、もゆ。』という作品は時間を超えて、次元を超えて、あなた《プレイヤー》に対して寄り添えるようにと主人公とクロの二人が願い書き記した《あなたの人生のための物語》をなのだと考えられることもできる。
A-50:クロの言葉が主人公に"希望"を与える。
「ありがとう。きみがこの世界に生まれてきてくれて、本当に、よかった」
このクロの言葉が主人公の"希望"となり、"夜の王"となるための苦難を乗り越える主人公の"勇気"となった。

→主人公の心が【A-92】から移動してきたことで時間世界Lへ分岐する。
主人公が奏大雅から譲渡された『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を使用して主人公がクロを救うために分岐した時間世界。【A-92】以前にも他の時間世界を渡り歩いてきており経緯が複雑となっているので詳細は【L-01】を参照。クロルート終盤で登場。

A-51:主人公の誕生日を兎蛙智仁と杏藤千和と夜月姫織に祝ってもらう。
A-52:主人公が陽向井あさひから"夜の魔法使い"の"役割"を譲渡される
主人公の『二人に幸せな未来を取り戻す』夢を叶える代償は『自分の人生を、自分以外の誰かのために消費すること』というのをクロに伝えていたが、本当はもうひとつの代償である『全世界から憎まれる』ことは伏せてクロから"最後の魔法"を叶えるための使用許可を得るために決めたもの。
A-53:主人公が女の子の"悪夢"と戦う。

→主人公とクロと柊ハルの"魔法"で時間世界Fへ分岐する。
七発目の弾丸でもあるクロの命を使用して生まれた『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』弾丸によって分岐した時間世界。柊ハルルート終盤とクロルート中盤で登場。

A-54:柊ハルが"ゆめのねどこ"へ十年ぶりに訪れる。
1stオープニング開始。
A-55:主人公が女の子との"悪夢"と再び戦う。
A-56:遠矢の母親が死亡する。
この出来事で十夜の新しいお友達が大人になる。また遠矢の夢のタイムリミットが一週間となる。
A-57:柊ハルが学園に転校してくる。
A-58:十夜が新しくできたお友達へ逢いに行く。
A-59:主人公が幼馴染と共に宝物探しをする。
宝物探しを最初に「小さな石橋」を選ぶ。

→夜月姫織と結ばれる可能性が生まれ時間世界Gへ分岐する。
宝物探しを最初に「夜月神社」を選んだことで夜月姫織と結ばれる可能性が生まれた時間世界。夜月姫織ルートで登場。

→杏籐千和と結ばれる可能性が生まれ時間世界Hへ分岐する。
宝物探しを最初に「大通りを散策」を選んだことで杏藤千和と結ばれる可能性が生まれた時間世界。杏藤千和ルートで登場。

A-60:十夜の新しくできたお友達が大人になって十夜のことが見えなくなる。
A-61:"半透明"の兎蛙あず咲が『兎蛙智仁が未来へ届くくらい、素晴らしい音楽を創れるようになる』魔法を使用する。
A-62:兎蛙智仁が『さくら、もゆ。』を完成させる。
A-63:兎蛙智仁と"半透明"の兎蛙あず咲が出逢い別れる。
A-64:主人公が柊ハルの魔法を使用する。
この事象が主人公の"後悔"であり、不幸な時間世界を生み出したターニングポイントとなっている。

→主人公の"魔法"により時間世界Bへ分岐する。
主人公の一発目の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法によって分岐した時間世界。主人公が基本世界Bと呼ぶ世界でもある。柊ハルルート中盤で登場。

主人公の"魔法"により時間世界Cへ分岐する。
主人公の二発目の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法によって分岐した時間世界。主人公が基本世界Cと呼ぶ世界でもある。柊ハルルート中盤で登場。

主人公の"魔法"により時間世界Dへ分岐する。
主人公の三発目の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法によって分岐した時間世界。主人公が基本世界Dと呼ぶ世界でもある。柊ハルルート中盤で登場。

主人公の"魔法"により時間世界Eへ分岐する。
主人公の六発目の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法によって分岐した時間世界。主人公が基本世界Eと呼ぶ世界でもある。柊ハルルート終盤で登場。

A-65:柊ハルが投身自殺する。また柊ハルが自らの"悪夢"に喰われる。
A-66:主人公がクロから魔法を使用する許可を得てから『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法を生み出す。
主人公の夢は『柊ハルを救う』。その代償は『孤独になる』。これにより『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法を得る。
A-67:主人公が『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法を使用。新しい時間世界Bを生み出し、この時間世界の主人公は死亡する。主人公の"心"は【B-03】へ移動する。
『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法の弾丸全六発のうち一発目を使用して主人公は死亡する。
A-68:クロが主人公の不幸を肩代わりする力を使用して主人公を生き返らせた後、主人公を追いかけるために"心"は【B-07】へ移動する。
クロが九つある命のうちストックとしている一つ目の命を使用して主人公を生き返らせる。心"が移動した主人公の不幸も背負ったことでクロが時間世界Bへ移動する。
A-69a:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。
A-69b:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。【A-39b】で"夜の王"が倒されたことでクロの命が一つ返ってくる。※要考察
※時間世界Bの同項目で後述します。
A-70:ナハトが遠矢を殺害する。
死後に"夜"のなかで刻の終着駅で次を選ばないまま一週間が経過すると"夜"に飲み込まれることを知り、遠矢は母が十夜に逢えなかったことを悟る。その後の遠矢は"夜"を彷徨い、夜のイキモノとして過ごしていく。それから幾千の夜が過ぎて奏大雅に自らの物語を語り、その物語は主人公へ伝わっていく。
A-71:学園を卒業後、主人公は兎蛙智仁と共に忘れてしまったものを探しに世界中へ旅にでる。
旅の中で主人公がクロのことを想い出し、もう一度出逢うために主人公は"夜"へ戻る手段を探しはじめる。またその過程で芸術家の家系で夜のイキモノに攫われるために育てられてきた女の子を幾度も救いだす。
A-72:柊ハルが母親に監禁される。主人公が柊ハルを誘拐したことで、世間で凶悪犯となる。
A-73:主人公と柊ハルの母親が死亡する。主人公が”夜”でクロと再会する。
二人でどうにか一緒に過ごす方法がないか探すも見つかることがなく一週間が経過する。
A-74:柊ハルが【A-30】から移動してきたナナと出逢う。【A-31】へ移動。
A-75:主人公が全ての代償を支払い終え『夜の女王は夜の王へ書き換えられる』魔法が発動される。主人公は"夜の王"となる。
凶悪犯となることで全世界から憎まれる存在となった主人公。そうしてすべての時間世界の自らの"想い"を集めることで『いつも一緒に笑い合い、生きていきたいと願い、その人生を支え、助け出した愛すべき人たちに、憎まれ、疎まれ、嫌われてしまうこと』という代償を全て支払い終える。こうして主人公は"夜の王"となる。以降全ての時間の"夜の女王"は"夜の王"へと書き換えられる。"夜の王"の姿は"悪夢"を喰らう巨大な鯨を模している。この"悪夢"というのはましろの"悪夢"の象徴でもある満月を書き換えたい(喰らいたい)から鯨となったものだと考えられる。この時点で時間世界Iが誕生する。
A-76:クロが自らの"悪夢"に喰われる。
A-77:兎蛙あず咲が【A-83】から移動してきて、兎蛙智仁と再会する。
兎蛙智仁が生きている時代なので【A-76】からそんなに離れた時間ではないと考えられる。
A-78:兎蛙あず咲が遙か未来の【A-107】へ移動してきて戻ってくる。
眠ってしまうも過去へ戻ってくる。そうすることで兎蛙あず咲がこれから起きる未来を知ってしまう。
A-79:兎蛙あず咲が兎蛙智仁との子供を得る。子供の名前に奏大雅と名付ける。
この時点で兎蛙あず咲は過去へ戻れなくなる。 
A-80:兎蛙あず咲と奏大雅が【A-89】へ移動する。
ここから幾千の夜が流れる。
A-81:兎蛙あず咲が【A-37】から移動してくる。
正確には未来へ移動しているわけではなく分岐であるが、分岐した先の歴史もこの時間世界の歴史も同じ歴史を辿るので、紛らわしいので分岐ではなく移動と表記させていただく。またこの【A-81】から【A-83】は"夜"の発生点となり"夜"は存在しない。
A-82:兎蛙あず咲が”夢”を通じて、さくらの樹からましろを掬いあげる。
弟であり愛しき人でもある兎蛙智仁に再会するために”夜”を創りあげる事を決意。そのために”夜の国”の中心人物であるましろを”夜”を想像するための聴き手、語り手としてさくらから掬いあげる。
A-83:ましろと兎蛙あず咲が”夜”を想像する。
A-84:兎蛙あず咲の元に『さくら、もゆ。』が届き”夜”が完成する。
“夜”が完成すると同時に全ての時間、全ての世界の隣に”夜”が発生する。これにより【A-05】で初期の”夜の国”自体は閉じられるも”夜”は存在している事になる。
A-85:兎蛙あず咲は”夜”を通して過去の兎蛙智仁に会いに【A-76】へ移動する。
 ましろが語った兎蛙あず咲の近親婚における境遇から”夜”ではなく”太陽の時間”側で再会したものだと考えられる。
A-86:兎蛙あず咲と奏大雅が【A-78】から移動してくる。
赤ん坊の奏大雅は芸術家の家系で育てられる。
A-87:ましろと兎蛙あず咲が"夜"の今後で対立。ましろが"夜"に鍵をかける。
A-88:兎蛙あず咲が【A-108】へ移動する。
A-89:ましろが赤ん坊の奏大雅と過ごした後に別れる。
"太陽の時間"と"夜"を同時に救う方法を探すために"夜"に戻る。そして『"夜"の成り立ちを書き換える』魔法を思いつく。別れた赤ん坊の奏大雅は"夜"のイキモノと語り合う。
A-90:主人公の母親の心が"黒色の子"に破壊される。母親の心のかけらが"黒色の子"に宿りクロが生まれる。
A-91:クロが主人公に寄り添う。主人公はクロを抱きかかえクロのことを知る。
クロが主人公の母親の心を壊したことを知る。そして主人公は自分自身を許せない者同士だから相棒や家族になれると考える。
A-92:主人公と奏大雅が出逢う。主人公を牢から出して共に旅をしていく。
芸術家からましろを殺すことを頼まれ"夜"のイキモノを殺せる特殊な拳銃と弾丸を手に入れる。

→主人公の魔法で時間世界Iへ分岐する。
『"夜の女王"は"夜の王"へと書き換えられる』魔法によって奏大雅と主人公が出逢わない可能性が生まれた時間世界。クロルート中盤で登場。

→柊ハルの魔法と奏大雅の魔法で【A-50】へ移動後に時間世界Lへ分岐する。
時間世界K《こちら側の世界》の"夜の王"が柊ハルの『撃ち抜かれた者の時間を巻き戻す』魔法によって撃ち抜かれたことでこの時間軸へ巻き戻される。その後主人公が奏大雅から譲渡された『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を使用することで主人公がクロを救うために【A-50】から分岐した時間世界。クロルート終盤で登場。

A-93:奏大雅から遠矢の物語を聞いて、からっぽだった心の主人公が勇気を得る。
A-94:奏大雅と主人公とクロが参禅町に訪れる。
A-95:奏大雅がましろと再会する。
A-96:奏大雅が自らのルーツとましろの生前を知る。
A-97:奏大雅がましろに告白する。
A-98:奏大雅が通り魔に刺され死亡する。主人公に"呪い"を託す。
"呪い"を託した理由はましろが"夜"へ帰るため。
A-99:主人公がましろとクロで家族になりたいと望む。
A-100:主人公が母親と再会するも、その心が壊れてしまう。
A-101:ましろが主人公のために『全人類の敵"夜の女王"となる』 魔法を使用する。
ましろの夢は『世界中の母親に何が世界で一番大切なのかを思い出す』。代償は『助けたいと願う愛する者たちから、いつまでも永遠に、憎まれ続けること』。これにより全人類の敵"夜の女王"が表れる。"夜の女王"とはましろの"悪夢"の表れであり、その姿は大人たちの心を壊す象徴である満月。メタ的にいうなら題材はSF小説『月は無慈悲な夜の女王』からだと考えられる。
A-102:主人公の目の前で"夜"のイキモノが殺されていく。またクロがましろを模す。
A-103:主人公とクロが【A-30】から移動してきたナナと出逢う。
A-104:主人公が自身の名前を奏大雅と名乗る。
A-105:クロと主人公がナナの車両を使用して過去へ向かう。【A-31】へ移動。

A-106:大人たちがこの惑星を滅ぼし、この惑星を捨てて他の惑星へ旅立つ。
A-107:兎蛙あず咲が【A-78】から移動してきて未来を知り同じ過去へ戻る。
A-108:【A-88】から移動してきた兎蛙あず咲が全ての"夜"に刻の終着駅を想像する。※要考察
※対立していたましろが全世界で憎悪される"夜の女王"となったことで、中期の"夜"に鍵をかけていたましろは消滅。この時間軸の兎蛙あず咲は"夜"に干渉できるようになり、刻の終着駅が存在する後期の"夜"がすべての世界で表れる。以降の歴史は不明。



時間世界B──基本世界B──

主人公の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法の一発目の弾丸によって【A-64】から分岐した時間世界。主人公が基本世界Bと呼ぶ世界でもある。分岐点は【A-64】なのですが、”夜”の特性上、未来が過去へ影響してくるため【A-39】からの続きとなります。柊ハルルート中盤で登場。

B-01a:【A-101】から"夜の女王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の女王"が倒される。
B-01b:【B-11】から"夜の王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の王"が倒される。
B-02:【A-40】から【A-63】と同一の事象が発生する。
B-03:主人公の"心"が【A-67】から移動してくる。
B-04:【K-05】から移動してきた柊ハルが、この時間世界の柊ハルの悪夢として現れる。
B-05:時間世界Jの柊ハルが、この時間世界の柊ハルを殺害。時間世界Jの柊ハルは【C-04】へ移動する。
B-06:主人公が『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた
時間へ巻き戻す』魔法を使用。新しい時間世界Cを生み出し、この時間世界の主人公は死亡する。主人公の"心"は【C-03】へ移動する。
『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法の弾丸全六発のうち二発目を使用して主人公は死亡する。
B-07:クロが【A-68】から移動してくる。主人公の不幸を肩代わりする力を使用して主人公を生き返らせた後、主人公を追いかけるために"心"は【C-07】へ移動する。
クロが九つある命のうち三つ目を使用して主人公を生き返らせる。心"が移動した主人公の不幸も背負ったことでクロが時間世界Cへ移動する。
B-08a:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。
B-08b:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。【B-01b】で"夜の王"が倒されたことでクロの命が一つ返ってくる。※要考察
※クロには九つの命があり、一つ目の命を終えた場合は新しい命として生まれ変われる。【A-37】で主人公の不幸を肩代わりする力で一つ目の命は"呪い"を抱えた。一つ目の命を消費してしまえば次に生まれ変わるまで主人公のことを見守ることができなくなるため、【B-07】ではストックしている命を消費した。【B-08a】の場合は消費された命はそのままだが、【B-08b】の場合は"夜の王"が倒されるごとに、主人公は与えられたクロの命が返ってくるように願った。クロは主人公に命を与えて死に、主人公は"夜の王"となることでクロに命を返していった。これによって主人公のあずかり知らぬまま、この"夜の王"が生まれては倒される出来事は幾度となく繰り返されているのではないかと奏大雅は考察していた。ただしそれが実際に起きていたかは真偽は不明だが、柊ハルが時間の墓場で多くの時間世界を覗き見ていたが、その扉の数だけ繰り返されていたのではないかと考えられる。
B-09:【A-70】から【A-74】と同一の事象が発生する。
B-10:【A-75】の影響によりこの時間世界の主人公の"想い"は時間世界Aの主人公へ統合される。
B-11:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直し【B-01b】へ移動する。
B-12:【B-01】にて"夜の王"が倒されたことでこの時間世界が消滅する。※要考察
※時間世界Aの主人公の特徴は、魔法のもうひとつの代償である『世界中から憎まれる』ことを凶悪な誘拐犯となることで達成している。しかし、この時間世界Bの主人公も時間世界Aと同じ道を辿ったなら、この時間世界Bの主人公も代償を支払い終えていることになる。つまり時間世界Aの主人公は『夜の女王を夜の王へと書き換える』魔法の代償のひとつとして他の時間世界に存在する自らの”想い”を回収して夜の王となっているが、この時間世界Bの主人公も、あるいは無駄に不幸を生み出した時間世界CやDなどの主人公も同様に他の時間世界に存在する自らの”想い”を回収して夜の王となっている可能性がある。
ではなぜ時間世界BからEで主人公は柊ハルの”おじさん”となったのに、時間世界Kで柊ハルの弾丸を使って奏大雅と邂逅した主人公《夜の王》は時間世界Aの主人公だったのだろうか。それは時間世界Kが誕生した時点で時間世界BからFがすべて夜の女王から夜の王へと書き換えらた後であり、そして夜の王が倒されたことでこれらの時間世界が消滅していたからだと考えられる。時間世界Kが産まれた時点で”不幸”で救われていない主人公とクロ。柊ハルを攫った”おじさん”が存在する時間世界はAだけだったのだ。しかしなぜ夜の女王から夜の王へ書き換えているのに時間世界Aだけが残ってしまったのだろうか。
時間世界Aは主人公の魔法によって枝分かれした世界ではなく本来の時間世界である。時間世界Aは主人公が無駄に不幸を生み出した時間世界、消滅の対象には含まれないのだ。そして”夜の王”が産まれる原因が存在していなければ魔法は成立しない。”夜”の特性上その因果性は過去現在未来に縛られないのが非常に複雑になってしまっているのだが、何事にも原因があるから結果が存在する。だからこそ時間世界A以外の不幸を生み出した時間世界BからEは消滅の対象となると考えられる。



時間世界C──基本世界C──

主人公の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法の二発目の弾丸によって【A-64】から分岐した時間世界。主人公が基本世界Cと呼ぶ世界でもある。この時間世界Cも分岐点は【A-64】なのですが、”夜”の特性上、未来が過去へ影響してくるため【A-39】からの続きとなります。内容自体はほぼ時間世界Bと同じになります。柊ハルルート中盤で登場。

C-01a:【A-101】から"夜の女王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の女王"が倒される。
C-01b:【C-11】から"夜の王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の王"が倒される。
C-02:【A-40】から【A-63】と同一の事象が発生する。
C-03:主人公の"心"が【B-06】から移動してくる。
C-04:【B-05】から移動してきた柊ハルが、この時間世界の柊ハルの悪夢として現れる。
C-05:時間世界Jの柊ハルが、この時間世界の柊ハルを殺害。時間世界Jの柊ハルは【D-04】へ移動する。
C-06:主人公が『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた
時間へ巻き戻す』魔法を使用。新しい時間世界Dを生み出し、この時間世界の主人公は死亡する。主人公の"心"は【D-03】へ移動する。
『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ時間を巻き戻す』魔法の弾丸全六発のうち二発目を使用して主人公は死亡する。
C-07:クロが【B-07】から移動してくる。主人公の不幸を肩代わりする力を使用して主人公を生き返らせた後、主人公を追いかけるために"心"は【D-08】へ移動する。
クロが九つある命のうち四つ目を使用して主人公を生き返らせる。心"が移動した主人公の不幸も背負ったことでクロが時間世界Dへ移動する。
C-08a:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。
C-08b:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。【C-01b】で"夜の王"が倒されたことでクロの命が一つ返ってくる。
C-09:【A-70】から【A-74】と同一の事象が発生する。
C-10:【A-75】の影響によりこの時間世界の主人公の"想い"は時間世界Aの主人公へ統合される。
C-11:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直し【C-01b】へ移動する。
C-12:【C-01】にて"夜の王"が倒されたことでこの時間世界が消滅する。



時間世界D──基本世界D──

主人公の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法の三発目の弾丸によって【A-xx】から分岐した時間世界。分岐点は【A-xx】なのですが、”夜”の特性上、未来が過去へ影響してくるため【A-39】からの続きとなります。主人公が基本世界Dと呼ぶ世界でもある。柊ハルルート中盤で登場。

D-01a:【A-】から"夜の女王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の女王"が倒される。
D-01b:【D-14】から"夜の王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の王"が倒される。
D-02:【A-40】から【A-63】と同一の事象が発生する。
D-03:主人公の"心"が【C-06】から移動してくる。
D-04:【B-05】から移動してきた柊ハルが、この時間世界の柊ハルの悪夢として現れる。D-05:主人公が四発目の弾丸を時間世界Jの柊ハルに撃ち抜こうとするも失敗する。
D-06:時間世界Jの柊ハルが、この時間世界の柊ハルを殺害。
D-07:主人公が五発目の弾丸を使用して時間世界Jの柊ハルを撃ち抜く。時間世界Jの柊ハルは【K-06】へ移動する。

柊ハルが死亡してから数日が経過する。
D-08:クロが【C-07】から移動してくる。命を使用して七発目の弾丸を生み出す。
九つある命のうち五つ目を使用して『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』七つ目の弾丸を生み出す。
D-09:主人公が『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法を使用。新しい時間世界Eを生み出し、この時間世界の主人公は死亡する。主人公の"心"は【E-03】へ移動する。
D-10:クロが主人公の不幸を肩代わりする力を使用して主人公を生き返らせた後、主人公を追いかけるために"心"は【E-07】へ移動する。※要考察
※柊ハルルートでは時間世界Aのクロはここから先には行けないと言っていたが、クロルートでは時間世界Eに移動していたことが判明している。時間世界Dでクロは主人公に主人公の死んだ後の死体は隠すと伝えていたが、実際はクロの五つ目の命を使用して不幸を肩代わりしたものだと考えられる。時間世界Eのクロが九つの命を消費し尽くせば、さくらの樹から他の時間世界のクロの”想い”を伝えられて、別の時間世界の記憶を想い出すかもしれないがそういった描写自体はされていない。そもそもクロが主人公を死なせたままにさせるはずもないので、実際は時間世界AやBやCと同様に不幸を肩代わりして死んだものだと考えられる。
D-11a:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。
D-11b:この時間世界のクロが死亡。新しい命として生まれ変わる。【D-01b】で"夜の王"が倒されたことでクロの命が一つ返ってくる。
D-12:【A-70】から【A-74】と同一の事象が発生する。
D-13:【A-75】の影響によりこの時間世界の主人公の"想い"は時間世界Aの主人公へ統合される。
D-14:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直し【C-01b】へ移動する。
D-15:【D-01】にて"夜の王"が倒されたことでこの時間世界が消滅する。



時間世界E──基本世界E──

主人公の『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法の六発目の弾丸によって【A-64】から分岐した時間世界。”夜”の特性上、未来が過去へ影響してくるため【A-39】からの続きとなります。主人公が基本世界Eと呼ぶ世界でもある。柊ハルルート終盤で登場。
E-01a:【A-101】から"夜の女王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の女王"が倒される。
E-01b:【E-13】から"夜の王"が現れ、魔法少女たちによって"夜の王"が倒される。
E-02:【A-40】から【A-63】と同一の事象が発生する。
E-03:主人公の"心"が【D-06】から移動してくる。
E-04:クロの命を使用して生まれた『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』魔法を使用。主人公が柊ハルを殺害する。柊ハルの"心"は【F-01】へ移動する。
これによってクロの命の弾丸は主人公とクロ、そして貫いた柊ハルの三人の魔法となった。
E-05:クロが主人公の不幸を背負い、主人公の”心”は【F-02】へ移動する。
主人公の代償である『孤独』をクロが背負ったことで、主人公とクロの"心"は【F-02】へ移動する。また枝分かれしていない時間世界Eの主人公の"心"も"夜”を忘れることなく柊ハルを待ち続けることとなる。
E-06:柊ハルが母親に監禁されるまで主人公が待ち続ける。
魔法により"夜"のことを忘れずにいたため、兎蛙智仁と世界中を旅することはしなくなる。
E-07:主人公が柊ハルを攫う。海外で逃亡生活を繰り返した数年後に日本へ戻ってくる。
E-08:柊ハルが若年性認知症となる。
E-09:主人公が死亡する。主人公は”半透明”として柊ハルに付き添う。
E-10:クロが柊ハルに頼まれて主人公を”夜”へ連れて行く。
E-11:
主人公が”夜”でクロと再会する
E-12:【A-75】の影響によりこの時間世界の主人公の"想い"は時間世界Aの主人公へ統合される。
E-13:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直し【E-01b】へ移動する。

E-14:【E-01b】にて"夜の王"が倒されたことでこの時間世界が消滅する。



時間世界F──柊ハルと結ばれた世界──

クロの命を使用して生まれた『撃ち抜かれた者が”後悔”を感じた時間へ巻き戻す』弾丸によって【A-53】から分岐した時間世界。柊ハルの”後悔”の地点が更新される前は【A-72】だが、更新後は【A-52】から分岐となる。また【F-00】の間は時間の墓場での出来事となるので、正確には時間世界Fの出来事には含まれない。柊ハルルート終盤とクロルート中盤で登場。

F-00:柊ハルが時間の墓場で【A-72】や【E-07】から分岐した幾つもの時間世界を経験する。
柊ハルの母親が不幸を背負ったことで"後悔"の地点が【A-72】から【A-53】へ更新される。
F-01:柊ハルが"ゆめのねどこ"へ十年ぶりに訪れる。
F-02:柊ハルの"心"が【E-04】から、主人公の"心"が【E-05】から移動してくる。
F-03:クロが【E-05】から移動してくる。
F-04:柊ハルと主人公が結ばれる。
F-05:主人公が学園の教師となる。大人となり"夜"の事を忘れてしまう。
柊ハルルートのエピローグ。
F-06:主人公が死亡。"夜"で時間世界Aのクロと再会する。
子宝には恵まれなかったが、柊ハルと共に幸せな人生を歩み大往生の末に死亡する。
F-07:主人公がクロに『二人に幸せな未来を取り戻す』夢の代償と魔法について語る。
F-08:【A-75】の影響によりこの時間世界の主人公の"想い"は時間世界Aの主人公へ統合される。
F-09:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直す。
F-10:クロが主人公を救うために奏大雅とましろが幸せに生きている時間世界を探しはじめる。
F-11:クロが時間世界Iを見つけ出す。【I-03】へ移動する。※要考察
※時間世界I《奏大雅とましろが結ばれた世界》が時間世界Fから地続きなのか、時間世界Aから枝分かれしたものかは不明。ただしましろと奏大雅を見つけた際のクロの「やっと、見つけた」という発言から時間世界Iを探し、やっと見つけたと解釈するのが自然だと考えられる。もしも時間世界Fから地続きである場合は「やっと、見つけた」というよりも「ずっと、待ってた」という発言のほうが正しいことだろう。
F-12:【A-77】から【A-101】と同一の事象が発生する。



時間世界G──夜月姫織と結ばれた世界──

夜月姫織と結ばれる可能性が生まれ【A-59】から分岐した時間世界。夜月姫織ルートで登場。

G-01:主人公が幼馴染と共に宝物探しをする。宝物探しを最初に「夜月神社」を選ぶ。
G-02:十夜の新しくできたお友達が大人になって十夜のことが見えなくなる。
G-03:十夜の新しくできたお友達と夜で出逢う。

G-04:夜月姫織と主人公が"夜"で出逢い魔法を使用する。
G-05:十夜が【A-20】のお友達と八十年ぶりに再開する。
G-06:夜月姫織が大切な人を夜の中から連れ戻す方法を行う。
連れ戻す対象は夜月姫織の母親。ただし母親は既に夜の神さまであるナナへ生まれ直しているので、そもそも連れ戻すことはできない。 
G-07:主人公と夜月姫織が結ばれる。
G-08:大切な人を夜の中から連れ戻す方法を成立させたことで夜月姫織が"夜"の中で迷子になる。
G-09:主人公が『夜月姫織の足跡が浮かび上がってくる灯り』の魔法を得る。
主人公の夢は『夜月姫織を見つけること』。代償は『夜月姫織の"迷子気質"を引き継ぐ』。これにより『夜月姫織の足跡が浮かび上がってくる灯り』の一発の弾丸を得る。
G-10:主人公と夜月姫織が夜月神社で再会する。
ただしナナが車両から出てしまい夜月姫織の母親としてのナナは消失する。
G-11:夜月姫織が『夜月姫織の"想い"がナナを介して夜月美月に届く』魔法を使用する。
夜月姫織の"夢"は『私の"今"をお母さんへ届けてほしい』。その代償に『主人公の"迷子気質"を引き継ぐ』。これにより『夜月姫織の"想い"がナナを介して夜月美月に届く』魔法が使用される。
夜月姫織ルートのエピローグ。
G-12:主人公が死亡。"夜"で時間世界Aのクロと再会する。※要考察
※夜月姫織と共に幸せな人生を歩み大往生の末に死亡後に他の時間世界同様に主人公の"魔法"についてクロに語ると考えられる。
G-13:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直す。
G-14:クロが自らの"悪夢"に喰われる。
G-15:【A-77】から【A-101】と同一の事象が発生する。※要考察

※ただし他の時間世界とは違い不確定要素が多く、実際に同一の事象が発生するとは限らない。



時間世界H──杏藤千和と結ばれた世界──

杏藤千和と結ばれる可能性が生まれ【A-59】から分岐した時間世界。杏藤千和ルートで登場。

H-01:主人公が幼馴染と共に宝物探しをする。
宝物探しを最初に「大通りを散策」を選ぶ。
H-02:十夜の新しくできたお友達が大人になって十夜のことが見えなくなる。
H-03:主人公が安藤千和のお店でバイトをはじめる。
H-04:杏藤千和が主人公に告白をする。
主人公は『"夜の女王"は"夜の王"へと書き換えられる』魔法の"代償"に『いつも一緒に笑い合い、生きていきたいと願い、その人生を支え、助け出した愛すべき人たちに、憎まれ、疎まれ、嫌われてしまうこと』を支払うことつもりである。その"代償"が支払われるのは主人公は夜の魔法使いの"役割"を譲渡された以降だと思いこんでいたので、既に杏藤千和に嫌われているものだと思っていたので、主人公は告白がイタズラだと勘違いした。
H-05:主人公が学園の屋上で杏藤千和に告白する。
H-06:ナハトが遠矢を殺害する。
死後に"夜"のなかで刻の終着駅で次を選ばないまま一週間が経過すると"夜"に飲み込まれることを知り、母は十夜に逢えなかったことを悟る。その後の遠矢は"夜"を彷徨い、夜のイキモノとして過ごしていく。
H-07:主人公が杏藤千和の願った"夢"を知る。
H-08:ナハトが主人公を"夜"から除外する。
H-09:ナハトが杏藤千和の"魔法"をさくらの樹に捧げたことで桜が満開となる。
H-10:主人公が『現実を撃ち抜き"夜"への扉を開く』魔法を使用する。
主人公の"夢"は『安藤千和を必ず取り返す』。その"代償"は『千和と自らの命を交換すること』。これにより『現実を撃ち抜き"夜"への扉を開く』魔法の一発の弾丸を得る。ただしその代償はクロが力を使用して背負ったことで主人公の命は消費することなくクロの命を一つ消費して魔法が発動する。
H-11:ナハトが『主人公と杏籐千和は"夜"を介することなくとも互いに忘れることはない』魔法を使用する。
ナハトがなぜ"夜"のイキモノなのに魔法を使用できたのかは不明。"代償"は『主人公と杏藤千和は互いを忘れ三年間を過ごす』。これにより『主人公と杏籐千和は"夜"を介することなくとも互いに忘れることはない』魔法を使用する。
H-12:学園を卒業後、主人公は兎蛙智仁と共に忘れてしまったものを探しに世界中へ旅にでる。
主人公の杏藤千和のことを忘れていたという不幸をクロが肩代わりしたことで、主人公が杏藤千和のことを思い出す。
H-13:杏藤千和の卒業式に主人公が学園の屋上で再び杏藤千和に告白する。
H-14:主人公と杏藤千和が喫茶店を再開する。
H-15:杏藤千和が主人公との子供を得る。
子供を出産できたものの、杏藤千和の体力が持たずに衰弱していく。
H-16:ナハトが杏藤千和の不幸を背負う。
杏藤千和ルートのエピローグ。
H-17:主人公が死亡。"夜"で時間世界Aのクロと再会する。※要考察
※杏藤千和と共に幸せな人生を歩み大往生の末に死亡後に他の時間世界同様に主人公の
"魔法"についてクロに語ると考えられる。
H-18:この時間世界の主人公が消滅。”夜の王”へ産まれ直す。
H-19:クロが自らの"悪夢"に喰われる。
H-20:【A-77】から【A-101】と同一の事象が発生する。※要考察
※ただし他の時間世界とは違い不確定要素が多く、実際に同一の事象が発生するとは限らない。



時間世界I──奏大雅とましろが結ばれた世界──

『"夜の女王"は"夜の王"へと書き換えられる』魔法によって奏大雅と主人公が出逢わない可能性が生まれた時間世界。【A-92】から分岐あるいは時間世界Fからの地続きとなっている。また時間世界Iが発生した時点で時間世界AからHが"夜の女王"から"夜の王"へと書き換えられる。これ以降の生まれた世界はすべて"夜の女王"ではなく"夜の王"の世界となる。クロルート中盤で登場。

I-01:奏大雅と主人公が出逢うことなく、奏大雅がましろと再会する。
I-02:奏大雅が大往生の末に死亡。奏大雅とましろが"夜"で目覚めたことで主人公のことを思い出す。
この場合の"夜"とはましろが兎蛙あず咲と対立したことで閉じていた初期や中期(第二期)の"夜"ではなく、後期の"夜"のほうである。
I-03:クロが【F-11】から移動してくる。
I-04:奏大雅とましろとクロがこの世界に復讐することを誓い合う。
奏大雅とましろとクロが"夜"を通して全ての時間世界の主人公が"夜の王"へと至るまでの人生を垣間見る。時間世界Aの主人公がましろと奏大雅を取り戻したように、心に育つ"想い"から想像以上の力を得るために奏大雅が主人公の人生を模倣して"魔法"を得ようとする。
また奏大雅の肉体は"惑星のかけら"を交換することで得た器のため、生まれ持った"夜"と繋がりを持ち死が見える"呪い"は所有していない。
I-05:奏大雅が代償を支払い【J-01】へ移動する。
I-06:クロが【J-】の奏大雅へ電話をかける。
クロと繋がれる携帯電話を所持しているが、関係性が主人公よりも浅いのであまり繋がることがない。またすべての時間世界の主人公はこの時点で"夜の王"となっているため、どの時間世界の主人公とも繋がれなくなっている。
I-07:クロが【K-04】の奏大雅と連絡を取り合い、主人公の"希望"を探しはじめる。
I-08:クロが主人公の"希望"を見つけるも、自らの"悪夢"に喰われる。
I-09:ましろと兎蛙あず咲が邂逅。※要考察
※本来ならましろは全人類の敵"夜の女王"となったことで"夜"の"鍵"としての役割は失われて、兎蛙あず咲によって中期の"夜"に死後の世界としての"役割"が付与されて刻の終着駅が生まれることになる。しかしこの時間世界ではましろは全人類の敵"夜の王"となることはない。そのためましろは【A-89】から考えていた『"夜"の成り立ちを書き換える』魔法を行うことにする。その魔法を使うには"太陽の時間"にも影響を与えないといけないので"夜"と繋がりがある奏大雅の"呪い"が必要不可欠となる。しかしその奏大雅は時間世界Kに移動してしまっている。なのでましろが時間世界Kに移動するか、奏大雅が時間世界Iに移動するかは不明だが、どちらかが再会するのは必要不可欠なものだと考えられる。また敵同士となった兎蛙あず咲と逢うことになるのかは不明だが、ましろの言動からして兎蛙あず咲とは出逢うことになるだろう。
I-10:ましろが『死んだ人間の命は一冊の本になる』魔法を使用。”夜”は”最果ての古書店”へと書き換えられる。※要考察
※ましろの魔法によって”夜”の成り立ちそのものを書き換えて、生きていた人間も死んだ人間も新しい世界で生まれ直し、生まれ直した世界で死んだ人間は一冊の本となり”最果ての古書店”に納められ、次の人生を”夢”見ながら待つこととなる。
以下『いろとりどりのセカイ』シリーズのネタバレ有。
 
『いろとりどりのセカイ』シリーズにも《時間世界》の設定は存在している。時間世界以外にも人間の夢を娯楽とする不思議な猫、心の中の特別な力、この世界での”役割”。『いろとりどりのセカイ』シリーズと『さくら、もゆ。』には幾つもの共通設定がある。
鹿野上悠馬が創り出した《セカイノート》と、その前の本物の世界。そして《セカイノート》から産まれた幾つもの時間世界。『いろとりどりのヒカリ』によって産まれた真紅と鹿野上悠馬のための世界。どれが『さくら、もゆ。』に連なる世界となるかは不明だが、”夜”が──というよりも刻の終着駅の”役割”が最果ての古書店の前進であったのはほぼ確実と見て間違いないだろう。
誰かの願いによって本物の世界で月が破壊されたのも、少しずつ近づいてくる月と、その光りによって心が壊されるのが原因なのかもしれない。それ自体は”黒色の子”の憎悪によるものであって、月自体に効力はないはずなのだが、まぁそういった理由もあるのかもしれない。


I-11:ましろが【X-01】にて生まれ変わる。
時間世界Xにましろが生まれ直しているが、その原因がましろが"代償"を支払ったのか。それともクロが願ったものなのかは不明。


時間世界J──模倣世界──

奏大雅が時間世界Aの主人公の人生を、その"想い"を模倣することで主人公を主人公の手で救うための"魔法"を想像するために生まれた時間世界。奏大雅が"最後の魔法"を使用する権利を得るために"夜の王"を倒す必要があるため【A-30】から分岐している。クロルート序盤で登場。

J-01:主人公の人生の【A-31】から【A-65】まで奏大雅が模倣していく。
"夜の王"が倒されたことで主人公が消滅したため過去に主人公もクロもいない時間世界。時間世界Aの主人公の人生を模倣しているが"夜"の記憶は残っている。そのため主人公とは違って奏大雅が柊ハルとは愛することはなく、隣にクロは居ることがなく、『さくら、もゆ。』を兎蛙智仁が生み出したことで兎蛙智仁が自らの父親だと気づくなどの差異がある。ただし柊ハルが奏大雅のことをおじさんだと想いながら自殺している世界でもあるのでこの辺りは奏大雅の贖罪案件ではと感じざるおえない。
J-02:奏大雅が『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を生み出す。
しかし自らを撃ち抜く"勇気"が得られずに時間だけが過ぎて"夜"を忘れてしまう。
J-03:奏大雅が教師としての道を選ぶ。
時間世界Fの主人公の人生も垣間見ていたので、そのことから無意識で主人公の人生を模倣しようとして選んだ道だった。
J-04:クロが【I-06】から電話をかけてくる。
2ndオープニング開始。
J-05:奏大雅がクロの電話をキッカケにすべてを思い出す。
J-06:奏大雅が『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を偶然使用する。【K-01】へ移動する。



時間世界K──こちら側の世界──

奏大雅が主人公の人生を模倣する中で得られた『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を偶然使用して【A-30】から分岐した時間世界。奏大雅がこちら側と呼ぶ世界でもある。クロルート中盤で登場。

K-01:奏大雅の心が【J-06】から移動してくる。
奏大雅が【J-】にて"夜の王"を倒したことで得た『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を偶然使用したことで時間世界Kが発生。【J-】の地点から奏大雅の心が移動してくる。移動してきた目的はこの先の未来で主人公のことを大切に思ってくれている陽向井あさひと主人公の幼馴染たちに頼るため。奏大雅のヒーロー。それは兎蛙智仁であり、きっとその人なら主人公も救えるはずだと信じていたから。
K-02:奏大雅が陽向井あさひと出逢う。
奏大雅が兎蛙智仁との関係性以外のこれまでのことを全て語る。
K-03:夜月姫織と杏藤千和と柊ハルと兎蛙あず咲と兎蛙智仁が”夜”へやってくる。
K-04:”夜の王”を救うための”夜会”が開かれる。

 奏大雅が自らが『父親と共に同じ時間を過ごす』夢を持っていたことに気がつく。
K-05:柊ハルが"代償"を支払うために"心"を【B-04】へ移動する。※要考察
柊ハルの夢は『時間世界Aの主人公《おじさん》を救うこと』。"代償"は不明だが柊ハルの"悪夢"として表れていたことや、主人公と出逢わなければよかったという"想い"から『他の時間世界の自分自身を殺すこと』『愛しい人に憎まれる存在になること』が"代償"だと考えられる。
これにより『撃ち抜かれた者の時間を巻き戻す』魔法の弾丸を得る。この弾丸で"夜の王"を撃ち抜くことで"夜の王"の時間は巻き戻り、多くの時間世界の主人公の"想い"で絡み合っていたものがたった一人へと解き解される。
K-06:柊ハルが【D-07】から重傷で戻ってくる。
K-07:柊ハルが主人公を救うための"魔法"を思い描き、奏大雅に譲渡する。
K-08:"夜の王"が現れる。
K-09:奏大雅が柊ハルの『撃ち抜かれた者の時間を巻き戻す』魔法を使用して"夜の王"を撃ち抜く。"魔法"の効果で奏大雅の"心"が【A-92】へ移動する。
"夜の王"が柊ハル『撃ち抜かれた者の時間を巻き戻す』魔法で撃ち抜かれた。これによって"夜の王"は【A-92】時点まで時間が巻き戻り、幾つもの時間世界と絡み合っていた"夜の王"は時間世界Aの主人公へともとに戻る。時間世界Aの主人公を【A-92】地点まで巻き戻したと同時に"夜の王"が倒されたことで"最後の魔法"を使用する権利を得る。柊ハルの"魔法"は特別な電話の件も含めて"想い"を届けることに特化しており、柊ハルの"最後の魔法"の効果で奏大雅の"心"が【A-92】まで移動する。
K-10:奏大雅が【A-92】から戻ってくる。
K-11:奏大雅の物語が続いていく。
詳細不明。
K-12:奏大雅が【X-01】にて生まれ変わる。
時間世界Xに奏大雅が生まれ直しているが、その原因が奏大雅が"代償"を支払ったのか。それともクロが願ったものなのかは不明。時間世界Jに続いて時間世界Kで再び"夜の王"を倒したことで二つ目の"最後の魔法"の使用権利を得ているので、"代償"を支払えれば可能だと思われる。


時間世界L──クロと結ばれた世界──

主人公が奏大雅から譲渡された『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を使用して主人公がクロを救うために 【A-50】から分岐した時間世界。クロルート終盤で登場。

L-01:主人公の心が【K-09】から【A-92】から【A-50】へと移動してくる。
"夜の王"となった時間世界Aの主人公は、幾つかの時間世界を移動し仲間たちに殺されていった。そしてこれまでと同じように時間世界Kに移動してくるも、時間世界Kでは柊ハルの『撃ち抜かれた者の時間を巻き戻す』魔法で撃ち抜かれた。これによって"夜の王"は【A-92】時点まで時間が巻き戻り、幾つもの時間世界と絡み合っていた"夜の王"は時間世界Aの主人公へともとに戻る。また"夜の王"が倒されたことで柊ハルの"最後の魔法"の効果で奏大雅の"心"が【A-92】まで移動する。奏大雅が時間世界Jにて時間世界Aの主人公の人生を模倣することで生み出した『撃ち抜かれた者が"希望"を感じた時間へ巻き戻る』魔法を主人公に譲渡する。奏大雅の魔法を主人公が使用することで【A-50】へ移動することにより新たな時間世界が発生する。 移動してきた目的はどの時間世界においても自身の"悪夢"に喰われて死んでしまうクロを救うため。
L-02:主人公がクロに告白をする。
クロが主人公の母親の心を壊したことを最初から知っていたこと。だからこそ、自分自身を許せない者同士だから一緒にいたかったことを語る。そしてクロへ主人公が同じ言葉を贈り"希望"を与え、大好きと告白する。
L-03:主人公とクロが結ばれる。
クロと主人公が互いの"夢"について語り合い、クロの"夢"が「主人公と同じ命として生まれ、同じ時間を生きて、そういう全てを主人公と同じになりたい」ことを知る。
L-04:クロが眠ってしまい【L-12】へ移動する。
L-05:主人公が陽向井あさひへ自らの"魔法"の使用を頼みこむ。
『ましろと奏大雅に幸せな未来を取り戻す』夢は既に"夜の王"となることで叶えられているため、主人公は【A-39】で得た"最後の魔法"の使い道を失っていた。そうした中でクロの"夢"を知った主人公は『クロの"夢"をすべて叶える』 夢を新しく得る。その"夢"を叶えるための"代償"は『たったひとりでこの人生を、クロのことを忘れられないまま、死が二人を別つまで生ききること』。
L-06:柊ハルが主人公の"夢"に協力。柊ハルは『主人公に関する記憶を全て消してしまう』魔法を使用する。
主人公が孤独となることで得られる"魔法"を確実にするために柊ハルが『主人公に関する記憶を全て消してしまう』魔法を使用する。主人公と柊ハルが出会ったことなかったことにする場合、世界を書き換えるほどの"魔法"となり"代償"が発生するが、魔法を使用する本人の記憶を書き換える場合は他者が介入することがなく自分自身のみで完結する"魔法"のため"代償"は発生しない。
L-07:主人公の"魔法"が使用。代償が先払いされる。
L-08:陽向井あさひと冬月十夜がクロへ向けて記録を残す。 
L-09:陽向井あさひと冬月十夜が【X-03】へ生まれ変わる。
L-10:クロに渡すための陽向井あさひと冬月十夜ふたりの命の切符をナナに預ける。
もしもクロが主人公よりも先に死んだ後にすれ違いが起きた時のための保険。クロが死んでから一週間以内に主人公が死ぬとは限らないため、クロが主人公を"夜"へ迎えに行くための命を預ける。クロと主人公に献身なその理由はただ報われてほしい。幸せになってほしい。大切だからと思うから。ただそれだけであり、それで十分なのだろう。
L-11:陽向井あさひと冬月十夜が命を失ったことで新しい命に生まれ直す。【X-03】へ生まれ変わる。
冬月十夜の「次は今よりももっとお友だちになれたらうれしいな」という言葉を想い、次に生まれ変わる時に陽向井あさひと冬月十夜も一緒にとクロが願ったことで叶えられたと考えられる。
L-12:クロが【L-04】から移動してくる。
L-13:主人公がクロのことを見えていながら"代償"を支払うために見えていないふりをする。
友人たちからも忘れられただひとり孤独に学園を過ごす。一人称が"俺"から"ぼく"の元の無口の少年へと戻る。
L-14:クロが猫の姿で主人公の前に現れる。
L-15:主人公が学園の卒業式に事故に遭う。その不幸をクロが背負い一つ目の命を終える。
L-16:主人公が学園の教師となる。 子猫で無理をしたのが祟って二つ目の命を終える。
L-17:クロが交通事故で死亡。三つ目の命を終える。
L-18:主人公が新しい"夢"を見つけ、《あなたのための物語》を執筆しはじめる。
神経障害を患い学校の教師をやめる。そのかわり新しい"夢"を見つける。
L-19:クロが主人公の旅に後ろからついていく。その道中に四つ目と五つ目の命を終える。
L-20:クロが主人公を見守る中で六つ目、七つ目、八つ目の命を終える。
L-21:クロが九つある命を全て使い果たす。
主人公の"代償"は死がふたりを分かつまで。この時点で"代償"は支払い終える。
L-22:クロがナナから命の切符を渡される。【L-08】に記録された内容をクロが見る。
L-23:クロが命の切符を使用して"太陽の時間"へ戻り、主人公と再会する。
L-24:主人公がクロと共に《あなたのための物語》の執筆と今世の人生を終える。
L-25:主人公が『クロの"夢"をすべて叶える』魔法を使用。
L-26:主人公が【X-03】、クロが【X-04】にて生まれ変わる。



時間世界X──二人の"夢"を叶えた世界──

主人公が得られた『クロの"夢"をすべて叶える』魔法で主人公とクロが同じ人間、同じ時間に生まれ変わることができた時間世界。ましろの『"夜"の成り立ちを書き換える』魔法を使って、新たに生まれた時間世界のため、これまで記してきたすべての時間世界とは繋がってはいない独立した世界となっている。クロルートのエピローグで登場。

X-01:奏大雅とましろが同じ世界に生まれ変わる。
X-02:奏大雅とましろの転生者が駆け落ちの末に学生結婚する。
X-03:陽向井あさひと主人公と冬月十夜が二人の転生者の子供として生まれ変わる。
X-04:主人公のお隣の家の子供としてクロが生まれ変わる。
X-05:主人公とクロの転生者が幼馴染となる。
『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』end







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