【考察】『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』簡易年表



ここから先は『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』の重大なネタバレが含まれています。未プレイでの閲覧は自己責任でお願いします。


※この記事はクリアするまでのメモ書きを投稿用に編集したものです。現在(2019.4)の私の解釈とは大幅に異なっており、また各登場人物の視点からみた年表となっています。
登場人物の動きや出来事が一つも欠けていない完全な年表は下記の記事になります。この記事を読むよりもこちらの記事を読んでいただけると幸いです。

【考察】『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』完全年表
https://vitaaeternitatis.blogspot.com/2019/04/28.html




壮大な人生を描いた『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』という作品は未来過去現在といった時間は混じり合い絡まりあっています。
そのため何が起きているのか。現在はどの地点なのかというのが物語を読み終えた後も把握しづらいことだと思われます。ということで絡まりあった糸を主人公とクロ、奏大雅とましろの物語を軸に私なりに一本に解いていきました。自分用にドキュメントにメモしていたものを投稿用に手直したものなので、今作をクリアしたうえで各イベントを覚えいている方向けとなります。まだクリアしていない、プレイしていないけど作品の内容を把握したいという方向けではありません。
間違いも多々あり、視点も入り組んだ簡易的な年表となります。完全な年表は後日投稿します。

また遠矢や美月といった本筋にはかかわらない人物の出来事はせっかく解いた糸が再び絡まってしまうので省かせていただきます。
名もなき“あの子”は主人公、兎蛙あず咲と兎蛙智仁の息子は奏大雅。初期の"夜"を"夜の国"、第二期を"夜"と表記させていただきます。










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【感想】さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-
https://vitaaeternitatis.blogspot.com/2019/03/22.html


【考察】『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』完全年表
https://vitaaeternitatis.blogspot.com/2019/04/28.html



年表

物語の前日譚──ましろ→主人公視点──

・さくらの樹に心が発生し"夜の国"が生まれる。
さくらの樹の心が、子供たちの心に共感しに幸せな"夜"を過ごすために作り出す。
・ましろ、両親からネグレクトされる。
・ましろ、"夢"のなかで"夜の国"にたどり着く。
同じく虐待などに遭っている子供たちとましろは出会い、ましろは少年少女たちの"想い"から"夢"を描き始める。
・さくらの樹の心が大人たちに対して復讐心を抱きはじめる。
心が壊れた少年少女たちが大人たちに復讐することを望んだことで、さくらの樹の心も影響を受け、後のクロの原型でもある"黒色の子"がさくらの樹の心に発生する。
・"太陽の時間"でさくらの花が一斉に咲き、"イキモノ"も現れはじめる。
"黒色の子"が大人たちに復習しようとして"夜の国"から溢れた"夢"が"太陽の時間"に漏れ出す。
・ましろ死亡。同時に"夜の国"が閉じられる。
"夜の国"はましろを中心として活動していたため、ましろが死んだことで"夜の国"が閉じられる。
・"黒色の子"たち、芸術家の家系に呪いをかける。
眠ると未来へ跳ぶなどの力の他に、大切なものを見失うなどの"呪い"がかけられる。
・全ての時間、全ての世界で"夜"が現れる。
兎蛙あず咲が未来で"夜"を作ったことで全ての時間、全ての世界の"隣"に現れる。
・兎蛙あず咲、"夜"のなかで眠りにつき数百年が経過する。
この間に兎蛙智仁、"さくら、もゆ。"を作り、代々伝えられていく。
・兎蛙あず咲、ましろを桜から掬い上げる。
兎蛙あず咲が"夢"を通じてましろを"夜"を想像するために語り部として、聴き手として掬い上げる。
・兎蛙あず咲とましろ、兎蛙智仁と再会するために”夜”を創る。
・兎蛙あず咲の元に"さくら、もゆ。"が届く。同時に"夜"が完成する。 
これにより全ての時間、全ての世界の"隣"に"夜"が現れる。
・兎蛙あず咲、過去に行き兎蛙智仁と結ばれ子供を得る。子供の名前を奏大雅と名付ける。
黒色の子たちの"呪い"でもある"力"を得る。"力"の内容は"死が見える"ことと""夜"と"太陽の時間"とをつなぐことができる"というもの。
・兎蛙あず咲とましろ、"夜"に関して対立する。
ましろ自身が"夜"の"鍵"となることで"夜"が閉じられる。これによって"太陽の時間"から"夜"へ干渉できる人物は左手に"夜"と繋がりのある奏大雅のみとなる。
・ましろ、奏大雅を見守っていたが奏大雅の未来のために"夜"へ戻る。
"夜"は少年少女たちをさくらに捧げていないため。"太陽の時間"は月の光によって、"夜"と"太陽の時間"の両方が終焉を迎えようとしている。二つの世界の未来を救うための案を考えてほしいと頼まれ、奏大雅の未来のために"夜"へと戻る。
・クロ、主人公の母親の心を破壊。不完全な心を得る。
・クロ、主人公に抱きしめられ好きとなる。
・奏大雅、地下牢で主人公とクロと出会う。
・奏大雅、ましろを殺すことを頼まれる。
特殊な拳銃と弾丸を手にいれる。
・奏大雅、ましろと再会する。
・奏大雅死亡。
ましろと"夜"で出会うために主人公に"力"を託す。
・主人公とましろが出会う。
・主人公、クロとましろの三人で家族となることを望む。
しかし、ましろのエゴによりその願いは叶わなくなる。
・ましろ、主人公のために全人類の敵”夜の女王”となる。
助けたいと願う愛する者たちから、いつまでも永遠に、憎まれ続けることを"代償"に、世界中の母親に何が世界で一番大切なのかを思い出す”夢”を叶える。これによりましろの"悪夢"として全人類の敵"夜の女王"が生まれる。
・クロ、人の姿の形をどうするのかを決める。
ましろの姿が主人公にとっての安心する形であると感じ、黒猫なのにまっしろな姿となる。
・主人公、”夜”でナナと出会い自らを奏大雅と名乗る。
分かりやすいように以降も名もなき“あの子”を主人公、兎蛙あず咲と兎蛙智仁の息子を奏大雅と表記します。
・主人公とクロ、遥か過去へ向かう。
ナナの車両を使用したため代償はなし。その道中、クロが主人公のためにプラネタリウムを作ったり、車両の外から大声で叫ぶ。

基本世界A──主人公視点──

・主人公、”夜の魔法使い”陽向井あさひと冬月十夜に出会う。
同時に集められた柊ハル、安藤千和、夜月姫織、兎蛙あず咲、兎蛙智仁とも出会う。
・兎蛙あず咲の眠りに柊ハルと主人公が巻き込まれる。
クロ、力を使用。以降クロは眠ると未来へ跳ぶことになる。
・兎蛙あず咲、"夜"のなかで眠りにつき数百年が経過する。
兎蛙あず咲のその後の行方は前日譚を参照。
・”夜の女王”が魔法少女たちに倒される。十年経過。
・クロ、柊ハルに街に戻ってきてほしいと願う。
・主人公、施設から出る。
本編開始。
・主人公、クロから”希望”を得る。
「きみがこの世界に生まれてきてくれて、本当に、よかった」
・主人公、"夜の魔法使い"としての役割を引き継ぐ。
役割を引き継ぎ魔法少女の願いを叶えることを"代償"に、主人公は自らの"最後の魔法"を使用する"権利"を得る。
・柊ハル、さくらの杜に帰ってくる。
・宝探しに小さな石橋を最初に行く。
それ以外を最初に選択すると他の時間世界が発生する。
・兎蛙智仁、”さくら、もゆ”を作る。
・主人公、柊ハルの”夢”を叶える。
"夜の王"と戦い勝利することを"代償"に、大切な人の未来に訪れる不幸を肩代わりする"夢"を叶える。
・柊ハル、自身の意思で自らの“悪夢”によって殺されることで自殺する。
・主人公、自身の”魔法”で一発目の弾丸で自らを撃ち抜き死亡する。
"夜の魔法使い"としての"役割"を引き継ぐことを"代償"に、撃ち抜いた者の心が"後悔"した時点まで巻き戻す”魔法”を作り出す。これにより他の時間世界が発生する。
この世界を基本世界Aとした場合、"魔法"を使用したことで枝分かれした世界を基本世界Bと称する。"魔法"を使用した主人公の主観的には基本世界Bへ移動しているため、基本世界Aの続きは後述する。

基本世界B-E──主人公→奏大雅視点──

・主人公、柊ハルを救うことに失敗する。二発目の弾丸で自らを打ち抜き死亡。
他の時間世界からやってきた別の柊ハルによって、この時間世界の柊ハルが殺される。この存在を主人公は”悪夢”と認識する。主人公は基本世界Cへ移動する。
・主人公、柊ハルを救うことに失敗する。三発目の弾丸で自らを打ち抜き死亡。
またこの時間世界でどうすべきか陽向井あさひに相談する。主人公は基本世界Dへ移動する。
・主人公、他の時間世界からやってきた柊ハルを四発目の弾丸で撃ち抜こうとするも外す。
・主人公、柊ハルを救うことに失敗するも、他の時間世界からやってきた柊ハルを五発目の弾丸で撃ち抜く。
これにより他の時間世界からやってきた柊ハルは致命傷を負い本来の時間世界へ戻る。これにより主人公がいうハルの”悪夢”は現れなくなる。
・クロ、基本世界Aから基本世界Dへ辿り着き、自らの命を使い七発目の弾丸を生み出す。
・主人公、六発目の弾丸で自らを打ち抜き死亡。
これによって主人公は基本世界Eへ移動する。
・主人公、柊ハルを七発目の弾丸で撃ち抜く。
柊ハルは”後悔”した地点まで戻ることになるが、六発目までとは違い主人公だけではなく、クロと合わせた二人の魔法なため、未来を選ぶ前にどのような未来を辿るのかが見えるようになる。
・柊ハル、”夜”のなかで彷徨い母親と再会する。
柊ハルの母親が柊ハルの不幸を背負う。
・柊ハルはさくらの杜に帰ってくるまでの過去へ遡る。
柊ハルの“後悔”が携帯電話に出たことから、さくらの杜に帰ってきて主人公に告白しなかった地点へ更新される。
・柊ハルと主人公、幸せな人生を歩み大往生を迎える。
・主人公、”夜”のなかでクロと再会する。
クロに奏大雅とましろを救うための"魔法"の"代償"を語る。
・主人公、自らの”夢”を叶え”夜の王”となる。
いつも一緒に笑い合い、生きていきたいと願い、その人生を支え、助け出した愛すべき人たちに、憎まれ、疎まれ、嫌われてしまうことを”代償”に、奏大雅とましろを蘇らせ、二人に幸せな未来を取り戻す”夢”を叶える。これにより全ての時間、全ての時間世界の”夜の女王”は”夜の王”となる。
ただしこの辺り複雑となるのだが”夢”を願ったのはこの主人公だが、”夜の王”そのものになり"夢"を叶えたのはこの主人公の”想い”を含めた他の時間世界の主人公の”想い”を掻き集めた基本世界Aの主人公となる。
・奏大雅とましろ、幸せな人生を歩み大往生を迎え、”夜”で主人公のことを思い出す。
クロと奏大雅とましろ、この世界に復讐する(主人公を救う)ことを誓う。
・ましろ、主人公と同じ肉体を創り上げ、奏大雅がその”命”となる。
・ましろ、”夜”と兎蛙あず咲と戦う。
戦いの結果は不明だが、その後大切な人と離れ離れになることを”代償”にした”夢”は残されているため、主人公の母親として生まれ変わるために”魔法”を使用したものだと考えられる。
・奏大雅、遥か過去へ向かう。
大切な人と離れ離れになることを”代償”に、過去へ向かうという”夢”を叶える。過去を改変したことで基本世界AからEとは違う"他の時間世界"が発生する。
・クロ、奏大雅に電話をかける。 
KURO STORY開始。

他の時間世界──奏大雅視点──

・奏大雅、主人公の人生を模倣する。
主人公の人生の”ひとつ”を模倣しその過程で”魔法”を得ようとした。その得られた”魔法”で主人公を救おうとした。
・奏大雅、自身の”魔法”で自らを撃ち抜く”勇気”を得られず失敗。数年経過する。
柊ハルを救う過程で”魔法”を得て、撃ち抜いた者の心が”希望”を感じた時点まで巻き戻す”魔法”を作り出すも撃ち抜く”勇気”がなく失敗する。そして"夜"のことさえ忘れ数年経過する。
・奏大雅、クロからの電話にでることで過去を思い出す。
KURO STORY開始。
・奏大雅、自身の”魔法”で偶然引き金を引き撃ち抜かれ死亡。
奏大雅、主人公を救うための”希望”がある過去へ巻き戻る。
・奏大雅、”夜の魔法使い”陽向井あさひと冬月十夜に出会う。
奏大雅自身のこと、主人公のことを全て語る。同時に集められた柊ハル、安藤千和、夜月姫織、兎蛙あず咲、兎蛙智仁とも出会う。
・クロ、主人公の”希望”を探すために未来まで眠る。
・柊ハル、他の時間世界に行き主人公を救おうとするも主人公に撃たれる。
別の時間世界の自分を殺すことを“代償”に、”あちら側”の主人公を救うために未来あるいは過去へ向かう”夢”を叶える。そして主人公を救うために別の時間世界の柊ハルを何度も殺すも、主人公の五発目の弾丸に撃たれ致命傷を負い”こちら側”の時間世界へと戻ってくる。
・柊ハル、自らの”魔法”を奏大雅に託す。
"代償"と"夢"は判明していないが、大切な人に撃たれることが"代償"。撃ち抜いた人へ"想い"を届けるのが"夢"の"魔法"だと考えられる。
・奏大雅、”夜の王”に柊ハルの”魔法”を撃ち抜く。
これにより奏大雅の肉体や命はそのままに、"想い"だけが"夜の王"となった主人公の基本世界Aへと移動する。
・クロ、先の未来で"希望"を見つけ電話をかける。
電話をかけた後、クロ自身の"悪夢"に飲み込まれる。
ここから先の未来は不確かである。"悪夢"に飲み込まれたクロの行方。主人公に撃たれた柊ハルがどうなるのか。奏大雅がどのようにして主人公の父親として生まれ変わるのか。ましろと兎蛙あず咲の戦いはどうなるのか。だが、これらは全てこれから語る物語は奏大雅の物語ではない。以降、時間は遡り基本世界Aの主人公が”夜の王”となるまでの道のりを記する。

続・基本世界A──主人公視点──

・主人公、自身の”魔法”で自らを撃ち抜き死亡する。
先ほどまでは基本世界B以降の物語であったが、ここからは基本世界Aの続きの物語となる。
・クロ、自らの命を使い主人公を生き返らせる。数十年経過する。
クロは主人公の”不幸”を背負ったことで別の時間世界(この場合基本世界B以降)へと赴き、この基本世界Aと同様に自らの命を使い主人公を生き返らせていく。その果てに基本世界Dに辿り着き、自らの命で七発目の弾丸を生み出し主人公に渡す。
クロのいない基本世界Aで生き返った主人公はヒーローの真似事を行っていく。
・主人公、柊ハルを母親から救う。
・主人公、世界中から憎まれながら死亡。
残された柊ハル、ナナと出会い過去へ遡る。
また、これにより主人公は"夜の王"として凶悪犯として、"夜"と"太陽の時間"の両方で恨まれる存在となり"代償"を支払い終える。
・主人公、”夜”のなかでクロと再会する。
ただし、再会できても一週間のみ。以降、主人公は”夜の王”へと生まれ直す。
・主人公、他の時間世界の”想い”を掻き集め”夜の王”となる。
“夜の王”となる”夢”を願ったのは別の時間世界の主人公であるが、”夜の王”となり"夢"を叶えたのはこの時間世界の主人公である。同時に”夜の王”が魔法少女たちに倒されることでその時間世界は消滅し”記憶”だけが”夜”に保存される。これにより残された時間世界は奏大雅たちがいる他の時間世界と基本世界Aのみとなる。
・奏大雅、”夜の王”である主人公と再会する。
他の時間世界から柊ハルの"魔法"を使い"想い"だけがやってきた奏大雅と主人公が出会う。
・クロから電話がかかる。
他の時間世界で主人公の"希望"がいつの地点なのかを見つけたクロからの電話である。
・奏大雅、自身の”魔法”を主人公に渡す。主人公、奏大雅の”魔法”で自らを撃ち抜く。
撃ち抜いた者の心が”希望”を感じた時点まで巻き戻す”魔法”を使用する。これにより”夜の王”と共に全ての時間世界は消滅し、主人公は本編開始地点まで時間は遡り新たな世界が生まれる。

新たな世界

・主人公、クロから”希望”を得る。
「きみがこの世界に生まれてきてくれて、本当に、よかった」
・主人公、クロに全てを語りクロと結ばれる。そして”代償”を払う。
大切な人たちを忘れないまま孤独でいることを“代償”に、クロの”夢”をすべて叶える”夢”を望む。
・主人公、孤独な人生を過ごす。
その過程でクロがすべての命を使い切る。
・クロ、陽向井あさひと冬月十夜の切符を使い、主人公の最期に立ち合う。
クロと共に“あなたの人生のための物語”を書き上げる。
・主人公とクロ、死亡。
・クロ、願いを叶える。
“代償”は既に主人公が支払い済み。クロの”夢”は主人公と同じ時間を生きたい。同じ”命”になりたいこと。

後日譚

グランドエンディング
主人公、ましろと奏大雅の息子として生まれ変わる。
クロ、主人公の幼馴染として生まれ変わる。






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