【考察】『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』記念考察【時系列・疑問要素・歴代作品など】


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本日は2018年3月3日。
Nintendo Switchと『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ブレスオブザワイルド)の発売から一年が経ちました。
発売から一周年を記念して、今作がゼルダ最新作として発表されてから、これまでの約五年間で私が過去に考察してきた内容を再構成しました。今回の記事はこれまでの考察の集大成となっており、『ブレスオブザワイルド』に限らず、ゼルダの伝説シリーズ全体の考察も含んでいます。
過去の記事についてはこちらから

また各作品で既に描写がされている内容と『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』(以下、ヒストリア)、『ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 THE LEGEND OF ZELDA HYRULE ENCYCLOPEDIA :ゼルダの伝説 ハイラル百科』(以下、ハイラル百科)、『ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 THE LEGEND OF ZELDA BREATH OF THE WILD:MASTER WORKS ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス』(以下、マスターワークス)の三冊で解説されている内容や一部の情報を意図的に省略している箇所があります。その辺りはご了承ください。

ゼルダの伝説シリーズは公式で初めてハイラル史が発表された際に、全ての作品はメイン・リメイク・スピンオフと明確に分けられ、公式はメインに分類された作品をハイラル史の系譜としています。その為『ゼルダ無双』などのスピンオフは考察対象とはしていません。また記事の内容は公式設定を準拠に考察したものですが、公式が出した設定ではなく一個人の考察でしかない事を留意してください。

ここから先はゼルダの伝説シリーズの重大なネタバレが含まれています。未プレイでの閲覧は自己責任でお願いします。

     目次

第一章 トライフォース
 1. フォース
 2. 万能の力
  2.1. 触れた者の願いを叶える
  2.2. 聖地
  2.3. 世界の理の礎
 3. 紋章
  3.1. 神に選ばれし者
  3.2. 三つの均衡をもつ者
4. 考察
  4.1. 願いを叶える仕組み
  4.2. 神がトライフォースを残した理由

第二章 神の一族
 1. 三大神
  1.1. 力の女神ディン
  1.2. 知恵の女神ネール
  1.3. 勇気の女神フロル
 2. 女神ハイリア
 3. 光の神
 4. 考察
  4.1. ピッコルと神の一族
  4.2. 三大神に使命を与えた存在

第三章 終焉の者
 1. 邪悪の根源
  1.1. 神の一族と魔族
  1.2. 時を越えた絶対的な存在
  1.3. 別の世界からの使者
 2. 憎悪と怨念の権化

第四章 輪廻転生
 1. 記憶と経験
 2. 自我
 3. 素質

第五章 時空転移
 1. 時を超える力
 2. 時のオカリナ
 3. 時の勇者が敗北した世界
 4. 時の扉
 5. 時空石
 6. 時のたてごと

第六章 ブレス オブ ザ ワイルド
 1. 占い師
 2. トライフォースの紋章
 3. 地形
 4. 始まりの台地
 5. 厄災ガノンのお伽噺
 6. 太古の儀式 祝福の言葉
 7. 王家の習わし
 8. ゼルダのアタリマエを見直す
 9. 結論
  9.1. 時の勇者が帰還した世界
  9.2. 時の勇者が勝利した世界
  9.3. 時の勇者が敗北した世界
 10. 年表

あとがき



トライフォース

生命や、大地や海さえも形成されていなかった時代。
混沌の地ハイラルに黄金の三大神が降臨した。
力の女神ディンは大地を、知恵の女神ネールは秩序を、知恵の女神フロルは生命を創造した。そして使命を終えた三大神は、神の国へと帰っていった。自らの力を象徴する黄金の聖三角トライフォースを残して……。

この項目ではトライフォースについて明確にし、ゼルダの伝説シリーズで永きに続く「神が何故トライフォースを残したのか」、「トライフォースは何故願いを叶える事が出来るのか」について考察していきます。

フォース

そもそもフォースとは天から授けられた万物の生命力の源の事であり、すべての生命体にはフォースが宿っている。またピッコル伝説では、巨大なフォースの力が黄金の光となって勇者に授けられたとされており、天空時代では女神の剣が聖なる炎によってフォースを宿しマスターソードへ変化している。

万能の力

トライフォースとは万能の力であり、究極のフォースである。
ここではトライフォースの代表的な力の情報を整理していきます。

触れた者の願いを叶える

トライフォースの代表的な能力といえば善悪関係なく触れた者の願いを叶える事である。
しかしトライフォースを正しく扱うには強き魂の持ち主であり、力・知恵・勇気の均衡が必要で神の試練に対してその資格を示す必要がある。
この資格を有していない者がトライフォースに触れると三つへ分裂し、触れた者のもっとも強い願いのみが手元に残り、残りの二つは神の選ばれし者へと分かれて宿ります。分かれたトライフォース同士が近づくと、一つになろうと共鳴しあいます。
また触れた者の願いを叶えるとされていますが、触れずとも強く願うことで、願いは叶うことができる。ただし別の人物が強く願う事と触れる事を同時に行った場合、触れた者の願いが優先されると考えられる。
またトライフォースは神が創り出した物でありながら、神の一族には使う事が叶いません。この事が原因で、女神ハイリアはトライフォースを使うために人間へと転生することになりました。

聖地

トライフォースが残された場所は聖地とされており、聖地はトライフォースに触れた者の心を映し出します。時の勇者が敗北した世界では完全体トライフォースに触れた魔王ガノンの心を聖地は映し出し、聖地は魔が湧きでる闇の世界へと変貌することになりました。

ハイラル王国建国以前、強い魔力を持った一族が聖地を支配しようとして争いを起こした。神は光の精霊を遣わし、一族は光の世界を追われ、影の世界へと追放される。これが後の影の一族である。
光の賢者ラウルは、トライフォースがある聖地を光の神殿に納め、聖地への唯一の入口として、時の神殿を造った。そして時を超える力とともに、時の神殿から光の神殿への道をマスターソードで封印した。
光の賢者ラウルはマスターソードはふたつの時を行き来する勇者が使っていたとされている伝説から、その名のとおり時の神殿を造ったとされている。この伝説に登場する勇者とは、数千年の時を越えて邪悪を消滅させた女神の騎士の事だと思われる。

世界の理の礎

トライフォースは世界の理としての役割を持っています。トライフォースを破壊すれば、世界の理を破壊する事と同義であり世界は破滅します。
ハイラルと対の世界であるロウラルは、トライフォースを破壊した事で破滅しました。この事から分かる通り、世界はトライフォース無しで存続しえないのです。

またトライフォースは破壊以外にも砕く事が可能です。砕く・破壊に関しては現状王族のみに確認されている為、神の一族に連なる者だけが可能だと思われる。

紋章

歴史上に幾度も選ばれし者の手の甲にトライフォースの紋章は現れてきました。紋章が現れる条件や意味は作品ごとに違っている為、紋章が現れる条件を明確にしていきます。

神に選ばれし者

力・知恵・勇気の均衡がなく、資格を有していない者がトライフォースに触れたことで、トライフォースは三つへ分かれ、一つは触れた者の手元に。残りの二つは神に選ばれし者に宿ります。この時に神に選ばれし者の手の甲にトライフォースの紋章が浮き上がります。また所持しているトライフォースの箇所は光を放ちます。

三つの均衡をもつ者

力・知恵・勇気の均衡を持ち、トライフォースを正しく扱う事が出来る資格を所持している者は、紋章が浮き上がります。この場合、完全体のトライフォースに触れても分かれる事がなく、願いを叶える事ができます。

ハイラル王の魔法

トライフォースは善悪の区別はされず、良い願いも、悪い願いも叶えてしまいます。
これに対して衰退の時代において、ハイラル王はトライフォースを悪用されない為に「神の力を使いこなす素質を持った人間が道を誤らずに育ち、経験を積み、16歳に達したとき、紋章が現れる」という魔法をハイラルの地にかけました。
これが後の初代ゼルダ姫の伝説(初代ゼルダ姫の悲劇)へと繋がる事になります。

考察

願いを叶える仕組み

フォースは万物の生命力である。トライフォースは世界の理であり、究極のフォースである。三大神はフォースによって世界を形成し、そのフォースを統制しているのがトライフォースだと考えられる。

世界の理。それはこの世界の物事はすべてトライフォースを基礎として起きている事になる。つまりトライフォースに触れるという事はこの世界の理に直接干渉する事になり、干渉者の願いはなるべくして世界へ反映されると考えられる。

神がトライフォースを残した理由

世界の理として神がトライフォースを創造した事はわかりますが、これが女神ハイリアに世界と共にトライフォースを守護させた理由。そして神の一族には使えない理由にはなりません。世界に残すのならば、別に人目がつく場所ではなく、人の手の届かぬ場所でも別に良いわけです。それこそ三大神はわざわざ人に触れさせる為に残したとしか考えられません。
女神ハイリアが発言していたように、神が創りしものでありながら、神の一族が使えぬ力。それは神ならぬ者に与えられた希望。そして、その力は希望であるからこそ危険であり、無闇に頼るものではないのだ。事が済めば、世界のどこかで静かに眠り続けるべきものなのだ。

人生には色々な困難や、時には理不尽な事があるだろう。それでも人は未来へと進まなければならない。しかし、本当にどうしようもない事に手を伸ばす事ができる希望として、万能の力はあるのだ。だからといって万能の力があるからと簡単に膝をおって神に祈るのではない。神に命運をゆだねるばかりで何も行動しないのではなく、自らの足で立って未来へと進む事こそが神が人々に与えた試練なのかもしれない。そうして自らの足で未来へと進み、神の試練を超えた先に、万能の力は神ならぬ者の希望となるのであろう。



神の一族

天界の神の国にいる一族。
ハイラルを創造した三大神。人のために戦った女神ハイリア。魔王を大地へ封印した光の神。これらの神はすべて神の一族に含まれる。また神から遣わされた精霊や力を与えられた存在などは、ここには含まないものとする。

三大神

力の女神ディン

力の女神ディンは、そのたくましき炎の腕をもって地を耕し、赤き大地を造ったとされています。
ゼルダの伝説の舞台は平面の大地でもなく、惑星である事が開発者の発言から判明しています。力の女神ディンは一つの惑星。あるいは宇宙を生み出したものだと考えられます。
生命や、大地や海さえも形成されていなかった混沌の地ハイラルは、宇宙を意味していたのかもしれません。

知恵の女神ネール

知恵の女神ネールは、自らの叡智を大地に注ぎ、世界に法《のり》を与えたとされています。
ここにおける法とは、トライフォース自体が善悪を判断しない事から善悪を意味する倫理における法ではなく、物理法則などの法則に近いものであると思われます。これらの法則を守る秩序を世界に与えたと考えられます。

勇気の女神フロル

勇気の女神フロルは、豊かなる心により、法を守りし生命を創造したとされています。
ではここにおける生命の中に魔物は含まれるのでしょうか。
神によって創られた全てに対して、終焉の者によって生み出されたものが魔物であり、終焉の者は魔族・魔物を使い、神に変わって世界を魔族が支配しようとしていました。この様に終焉の者は神の対なる存在のように記述されています。また終焉の者は地より現れたという表現が用いられており、この世界で生まれたという記述は見当たりませんでした。

しかし終焉の者の件を除いても、後の時代において神が創造した生命に魔神グフーや魔王ガノンドロフが現れていることからも邪悪なるものに神が関与していないとは言い切れません。
さきほど神が何故トライフォースを残したのかという考察をしましたが、もしも私が考察した事が事実であるならば、終焉の者と女神ハイリアの敵対。ひいては魔族と人類の対立。これ自体が神が人類と魔族にそれぞれ平等に与えた試練なのかもしれません。
あるいは勇気の女神フロルは個や種としての生物を創造したのではなく、生という概念そのものを世界に創造したものであると考えられます。

女神ハイリア

三大神が世界を去った後、トライフォースと世界を守護していた女神。そして人のために戦った女神である事、ハイリア人のルーツである事から光の世界ハイラルで最も信仰されている神である。
女神ハイリアの転生体は大地の巫女ゼルダである。しかし彼女の死後、魂は新たなる姫へと転生する訳では無い。何故ならば終焉の者の呪縛は女神の血であって魂ではない為である。肉体の死後、彼女の魂は天界へと還り、後の時代では世界へ啓示という形で守護していたものだと考えられる。

光の神

世界は広大で、たった一人の神が全てを守護する事は難しい。そのため神は時の神殿を中心としたハイラル王国がある光の世界は女神ハイリアを遣わして守護させ、外界側の新大陸は光の神を遣わし守護させたものであると考えられる。
なので光の神の大地では女神ハイリア信仰がなく、光の神を信仰しているものであると考えられる。ただし新ハイラル王国建国以降に女神ハイリアの信仰が光の神の大地で芽生える可能性も考えられる。

考察

ピッコルと神の一族

ピッコルとは天界に近き場所に国を持つ小人族である。
100年に一度だけピッコルの国からハイラルの世界へとやってきており、人の世界で暮らしている者もいる。伝承ではピッコルは万物の生命力の源である巨大なフォースの塊を勇者に授けたとされている。
さきほど三大神はフォースによって世界を形成したと考察しましたが、この事から天界とはフォースに満ちた世界である事が考えられます。この事からピッコルはフォースを自在に扱えるからこそ、天界から近い世界に国を持っているのであると考えられます。

三大神に使命を与えた存在

世界の創造。この使命を終えた三大神は神の国へと帰りました。
この一文以外にも多くの文献から神は使命の下に創造や守護を行っている事が判明しています。この事からも三大神に使命を与えた存在がいる可能性は高いものであると考えられます。
『スカイウォードソード』が発売された時点において、三大神はトライフォースを残したとされていますが、創りだしたとは作品内で描写されていませんでした。そして『スカイウォードソード』にて初めてトライフォースを創り出した神が描写され、その際は三大神[golden goddesses]として表記されておらず創造神[old gods]とされていました。
この事から創造神こそが三大神の上位存在であると過去に考察しましたが『ヒストリア』と『ハイラル百科』にて三大神が創造神として記述されていた事からこの説は否定されました。ですが三大神の使命を与えた存在がいる可能性は高いのは変わりません。
ハイラルの歴史は今この瞬間も紡がれ続けています。天界がいかなる場所なのか。そして神の一族について語られる日が何時か来るかもしれません。



終焉の者

女神ハイリアの時代。邪悪の根源が地より現れた。名は終焉の者。彼の者の目的は神の創った世界を魔の力で支配する事だった。終焉の者はどこから現れたのか。そして何処で生まれたのか。いくつもの可能性を考察してみました。

邪悪の根源

神の一族と魔族

勇気の女神フロルは法を守りし全ての生命を創造したとされています。であるならば、終焉の者もまた神に創られた存在なのでしょうか。
神に敵対する存在であり、神の創った世界の支配する存在を神が創ったとするならば、酷いマッチポンプになるでしょう。もしも先程の考察が正しいならば、神は魔族と人類の双方に争いという試練を与えたと考えられます。
あるいは魔を神が創り出していないならば、知恵の女神ネールが定めた秩序から外れし存在こそが魔であると考えられます。

時を越えた絶対的な存在

終焉の者は時を超え絶対的な存在でありつづけていると精霊ファイから説明されています。これは女神ハイリアの時代から天空時代の数千年間を示していると考えられますが、遥か未来から時間を越えてやってきたとも受け取れます。
女神ハイリアはこれから起きる未来を見る力を持っている描写があり、女神に創られた精霊ファイが、この事を知っていても不思議ではありません。
ただしこの仮説が事実となるには今後のゼルダの伝説シリーズにて終焉の者の縁を持つ者を時空転移によって過去へと追放する展開がなければなりません。そのような結末だとファン以外にとっては消化不良な終わり方でしょうし、可能性は低いものだと考えられます。

別の世界からの使者


終焉の者が何処からやってきたのか。これに関しては光の神の大地には魔界があるように、光の世界にも同様の世界が存在している可能性があります。そしてその世界こそがハイラルと対の関係であるロウラルであると考えられます。ロウラルはハイラルと対の関係という、他の異世界とは違う特殊な関係があります。
そして終焉の者とロウラルを関係を結ぶものが終焉の者の剣に描かれているトライフォースの紋章である。
終焉の者の剣は真のマスターソードとは対のような形をしており、これはトライフォースの紋章の向きにもあらわれています。ロウラルのトライフォースが破壊された事で、終焉の者は対の世界であるハイラルのトライフォースを求めて現れた可能性があります。
また終焉の者の剣が歴史に登場したのは真のマスターソードが創られる以前となり、どちらかというと対となるように創られたのは真のマスターソードであると考えられます。

憎悪と怨念の権化


女神と血と勇者の魂に対する憎悪と怨念は、悠久の時の果てまで輪廻を描く呪縛となりました。女神の血と神の力を引き継ぎし姫。そして大切な人を守る為に世界を救う勇者。
そして魔王ガノンドロフの登場によって、彼の姫と勇者への憎悪は、終焉の者の呪縛と結ばれてしまいます。
この呪縛によって勇者は輪廻転生を繰り返し、魔王ガノンドロフも幾度も復活を遂げていきます。


そして『ブレスオブザワイルド』では遂に終焉の者の呪縛が形を得て登場します。
これが憎悪と怨念の権化 魔獣ガノンである。
この事からガノンも終焉の者の呪縛の被害者ともいえるであろう。



輪廻転生

終焉の者の呪縛によって勇者の魂は輪廻を巡り転生します。
では勇者の魂とは一体なんなのでしょうか。ここでは勇者の魂の定義を明確にしていきます。
ゼルダの伝説シリーズでは勇者の魂に限らず多くの魂が登場しますが、ここでは勇者の魂についてのみ考察します。また哲学を通した考察は行いません。

記憶と経験

まず勇者の魂に記憶は含まれていません。転生するたびに勇者が前世の記憶を引き継いでいる描写も思い出した描写もないためだ。
『ヒストリア』における漫画では名残りがある描写はあるが、そもそも『ハイラル百科』において正史扱いされていない為除外とする。
記憶と同様に技や体力といった経験も引き継がれていない為、記憶と経験は勇者の魂には含まれていないものだと考えられる。

自我

魂といえば自己の認識としての精神と記憶を示している事が多いが、勇者の魂に自己の認識は転生時に引き継がれているのか。これは『トワイライトプリンセス』にて登場した時の勇者の亡霊の存在と矛盾している為、勇者の魂と自我は関係ないものであると考えられる。

素質

記憶・自我・経験。これらが勇者の魂に当てはまらないとなると、才能あるいは潜在能力が勇者の魂であり、輪廻転生はこれらが引き継がれていく事となると考えられる。

結論

この事から勇者の魂は素質であると考えられる。それ以外の自我や記憶といったものは転生した勇者の魂《素質》とは切り離され、無念があった時の勇者の亡霊のように個として独立するものであると考えられる。

黄昏の時代において勇者の血族は神の力を宿しているとされている。またこの勇者の血族は封印戦争時に活躍したナイトの一族と同一であると思われる。何故勇者の血族が神の力を宿しているのか。これに関しては『スカイウォードソード』の大地の巫女と女神の騎士が結ばれた事による結果だと考えられる。

この血族の関係者が勇者の魂の器となる人物であり、器となった人物が神の力を覚醒させ勇者として歴史上で活躍していたものであると考えられる。



時空転移


ハイラルの歴史は時の勇者の行動によって三つへ分岐します。この原理と、時空転移によって世界にどのような影響を与えるのか。それらについて考察していきます。

時を超える力

光の賢者ラウルは聖地の入口と時を越える力をマスターソードを鍵として封印した。そして後の時代にガノンドロフの野望を阻止するためにゼルダ姫は聖地にあるトライフォースを制御しようとして聖地への鍵である精霊石を勇者に集めさせた。
勇者の手によって聖地への封印は解かれた。しかし勇者としてはその身体は幼すぎた。魂は眠り続け、目覚めたら七年の年月が過ぎていた。こうして今と七年前を行き来しながら、勇者は成長していくのであった。

ここからが本題であるが、行き来するたびに世界はどのように変異しているだろうかを考察していこう。
私は以前、過去へ遡るたびに並行世界が発生しており、この転移によって勇者が不在となった世界が時の勇者が敗北した世界であると考察したが、これが間違いであった事に気が付いたのでこの場で訂正します。
結論から言いますが、今と七年前の行き来によって並行世界は発生する事はありません。

風車の音楽オジさんと井戸を例にしましょう。
大人時代で初めてカカリコ村に辿り着いた時の勇者は、七年前とは違い井戸が枯れている事に気が付きます。オジさんに話を聞くと子供がヘンな歌を演奏して風車にイタズラしたのだという。その歌をオジさんに教えてもらい、時の勇者は過去へ戻って風車へイタズラする。

これらの事から分かる通り、時の勇者が初めて魂が眠りについて目覚めた時点――あるいはそれ以前から、これから時の勇者が七年前に戻って行う事が定められている事になる。
この事から時を超える力は過去を変えたようで変えられていない事を意味している。つまり時を超える力では世界は分岐して並行世界が発生する事はないのである。

時のオカリナ

旋律とは、神との対話である。対話によって人は神の力を操り、不可思議な現象を呼び起こす。その力は時には時間さえも超える。
まず時の神殿に封印されていた時を越える力と、時のオカリナを使ってゼルダ姫が時の勇者を七年前へ帰した力は別の能力である。時の勇者が勝利した世界と、時の勇者が敗北した世界の二つの世界が分岐して並行世界が発生している事からも、それは確定した事実である。

封印されていた時を超える力の起点はゼルダ姫が城から脱出後であるが、時のオカリナによる時空転移はゼルダ姫と出逢う以前が起点となっている。
精霊石を手にする以前なのに時の扉が開いており、時の勇者が勇気のトライフォースを手にしており、ガノンドロフも聖地へ侵入していないのに力のトライフォースを所持している事から、時の勇者が本来ありえないはずの世界へと時空転移した事によるタイムパラドックスによって歴史が一部強制的に修正されているものだと考えられる。
この事から元の世界は時の勇者の勝利した世界であるとも考えられる。

時の勇者が敗北した世界

時の勇者が敗北した世界。この世界は何故生まれたのでしょう。
『リンクの冒険』では『時のオカリナ』の賢者たちの名前と一致する町が登場しており、この事から敗北した世界でも六賢者は覚醒している事が伺える。
また先程考察した通りであるならば、封印されていた時を超える力によって並行世界が発生する事はない為、時の勇者が魔王ガノンドロフとの戦いで敗北するというもしも(if)の可能性によって発生した世界であると考えられる。
これに物語性を含ませるならば、マスターソードが勇者の魂を眠りにつかせた理由こそが、このもしも(if)が存在する世界を知っていた――あるいは経験していたからだと考えられる。

時の扉

『スカイウォードソード』に登場する二つの時の扉。
この力によって並行世界が生まれることがあるのかについて考察しよう。
というよりも初めて封印の神殿に降り立った際に扉の向こう側に何があるのかを知っているプレイヤーなら既に察しがついている事であろう。

結論から言いましょう。
『スカイウォードソード』は物語開始時点から既に過去あるいは未来に起きる出来事――定められた運命が確定しており並行世界は発生しない。
これだけでは説明が足りないという方に『スカイウォードソード』における定められた運命について解説していきます。
  1. ゼルダとリンクが大地へと降りる
  2. ゼルダが女神ハイリアとしての記憶を覚醒する
  3. 過去に行きゼルダが終焉の者の封印維持の為に数千年の眠りにつく
  4. 完全体トライフォースによって現代の終焉の者は消滅する
  5. 現代にてゼルダが目覚める
  6. ギラヒムが過去に行き終焉の者の復活を企む
  7. 過去の終焉の者は倒され、ゼルダはインパに腕輪を渡す
魔の者によって定められた運命から大きく外れる事があっても、上記の定められた運命は変わることはありません。
また7.において過去の時代において終焉の者が石柱に封印されるか。あるいは真のマスターソードで封印するという二つの歴史に分かれているように見えるが、実際はどのように過去を変えても、歴史は変わる事はない。

真のマスターソードで完全消滅した歴史の場合、現代で終焉の者の完全消滅の為にトライフォースを得る必要はない。それに対して全てが終わった後の未来ではスカイロフトが大地へと降りており、マスターソードは台座にて眠っている。時のオカリナのような並行世界論ではタイムパラドックスとなってしまう。
この事から終焉の者が石柱に封印された世界とマスターソードに封印された世界の歴史は、決して分岐しているのではなく一つの歴史として繋がっている事が分かる。
つまり時の扉によって並行世界が発生する事はないのである。

時空石

時空石の範囲から外れた場合の状態や、船長の発言から一部の空間が一時的に過去に戻っている訳ではなく、現在の時間軸から干渉者を除く生物を含む物質を再生しているものであると考えられる。

時のたてごと

過去の改変によって人物や建物の石化や消滅などで、改変の影響に遭っていない人物がその出来事に気が付いている事から、並行世界へ分岐しているわけではなく同一世界であると思われる。
また過去へ時空転移した時点から現在からの時間軸が繋がっており、過去の改変による現在の影響は同時に更新されていっているものであると考えられる。



ブレス オブ ザ ワイルド

占い師

百年前に厄災ガノンの復活と遺物の存在を予期し、ハイラル王に進言した預言者。
この人物は女神の血が濃く、これまでの姫と同様に神の声が聞こえる人物であろうと考えられます。
この事から占い師は王族に近い存在であり、魔を封印するほどの力を持ってはいないが神の声を聞く力は持っていた人物だと考えられます。

トライフォースの紋章


先程の考察でも説明したが、トライフォースの紋章が現れる理由は三つ存在している。
神に選ばれし者の場合、何者かがトライフォースに干渉してトライフォースが分かれた場合にしか表れることがない。
ハイラル王の魔法の場合、紋章が現れる場合は16歳の年齢に達した時であり、ゼルダ姫は17歳の誕生日を迎えた後であった事から、ハイラル王の魔法によるものではないと考えられる。
この事から、トライフォースの紋章が現れた理由は女神の力の覚醒と同時に三つの均衡を得た為であると考えられる。

地形


雑な編集ではありますが、時の勇者が敗北した世界における地形に当てはまる範囲を枠で囲いました。

時の勇者が勝利した世界はハイラルが消滅しており、その後の舞台は光の神の大地となっており、歴史が書き換えられない限りは『ブレスオブザワイルド』に繋がる世界ではありません。

時の勇者が帰還した世界では『時のオカリナ』から『トワイライトプリンセス』において、ガノンドロフが持つ力のトライフォースによるものなのか、時のオカリナの時空移動による歴史の修正力なのかは不明ですが地形変動が起きています。

この為、地形として共通している世界は時の勇者が敗北した世界のみとなります。またへブラ地方は渓谷の向こうに位置しており、時の勇者が敗北した世界において渓谷の存在がこれまでリト族が登場しなかった理由になります。時の勇者が敗北した世界では、この閉鎖的な地方でメドリと呼ばれるリト族の英雄的な存在が現れた可能性があります。

始まりの台地

大厄災以前はハイラル王国発祥の地として参拝地であり祭事の場であったが、大厄災時に大手門が破壊されて陸の孤島となっています。

また始まりの台地の各地には石碑があり、そこには"ON THIS DAY THE KING OF HYRULE OPENED THIS STRUCTURE TO THE PUBLIC"と記述されている。直訳すると「本日、ハイラル王はこの建造物を国民に公開した」となります。この石碑は建造物が完成した当時のもの、あるいは非公開であったものを公開した際に石碑は建てられたものだと考えられる。

厄災ガノンのお伽噺

『マスターワークス』によるとハイラルを我が物にしようと企んだゲルド族の首領ガノンドロフは魔王となった。勇者は魔王ガノンドロフに勝利。魔王ガノンドロフは力の暴走によって魔獣ガノンへと変貌するも、姫と賢者に封印されたという記述があります。
このお伽噺に登場する二人の賢者を由来として神獣ヴァ・ルッタとヴァ・ナボリスは名付けられています。

時の勇者が敗北した世界の『リンクの冒険』では『時のオカリナ』の賢者にあやかり各地の町に賢者の名前が名付けられている。

時の勇者が帰還した世界において『トワイライトプリンセス』に登場した賢者の名前は不明とされているが、ガノンドロフの野望はゼルダ姫とリンクによって防がれていると記述され、賢者については一切記述されていない。

この事から『ブレスオブザワイルド』の系譜は『時のオカリナ』の賢者が覚醒している時の勇者が勝利した世界と時の勇者が敗北した世界のどちらかが有力であると考えられる。

太古の儀式 祝福の言葉

 

退魔の剣に選ばれしハイラルの勇者よ
そのたゆまぬ努力と結実せし剣技を認め
女神ハイリアの名において祝福を授けん
空を舞い 時を廻り 黄昏に染まろうとも
結ばれし剣は勇者の魂と共に
遥か遠き過去に生まれし退魔の剣よ
勇者と共にハイラルの守護を担う者よ
女神ハイリアの名において祝福を授けん
海を超え 神の作りし黄金を求めんとき
そなたの姿 常に勇者と共にあり
退魔の剣とハイラルの勇者に
さらなる力 宿らんことを
『スカイウォードソード』の名場面の一つである女神ハイリアが勇者へマスターソードに退魔の剣を与える儀式を彷彿とさせ、セリフの内容は退魔の剣にまつわる多くの伝説が込められています。

「空を舞い 時を廻り 黄昏に染まろうとも」
「空を舞い 時を廻り」という文章は『スカイウォードソード』の内容であると思われる。また「時を廻り」は『時のオカリナ』も含まれていると考えられる。
「黄昏に染まろうとも」は『トワイライトプリンセス』の内容であるが、影の一族の追放はハイラル王国建国以前の出来事である事から『トワイライトプリンセス』の様な出来事はどの時代でも起こり得ると考えられる。

「海を超え 神の作りし黄金を求めんとき」
この文章は女神ハイリアが精霊ファイへ向けた内容である事が伺える。
この文章は『風のタクト』の内容であるように受け取れるが、英語では"Over the seas of time and distance, when we need the golden power of the Goddess"となっており、実際の海ではなく時空を海と比喩している文章である事がわかる。

この事から「黄昏」と「海」という単語があるが、どの時代であれ受け取れる事がわかり、またトライフォースは何処にあるか行方不明となっている事も判明している。

王家の習わし

ハイラル王の手記には「王家の習わしに従い ゼルダと名付ける」という一文があります。
「王家の習わし」によって、娘にゼルダと名付ける世界は一つしか確認されていない。それまでのゼルダは女神ハイリアの転生体である大地の巫女や数々の伝承からあやかってゼルダと名付けていたが、娘が産まれたらゼルダと名付ける習わしは「初代ゼルダ姫の悲劇」以降の時代のみ確認されている。


ゼルダのアタリマエを見直す






日本版の『ブレスオブザワイルド』のタイトルロゴを含め、アートワークも『ゼルダの伝説(初代)』のオマージュが多く、今作が『ゼルダの伝説(初代)』を意識して原点回帰しているのは「ゼルダのアタリマエを見直す」というテーマから考えても明白である。
だからといって、『ブレスオブザワイルド』が『ゼルダの伝説(初代)』の後の時代であるという根拠にはなりえないと考えられる。

結論

時の勇者の行動によって三つに分岐した世界で何が正しく、何が矛盾しているのか。そしてその矛盾の解決方法で最も正当性があるものを『ブレスオブザワイルド』の時代と結論づけていきます。

時の勇者が帰還した世界

この世界ではルトやナボール六賢者が覚醒していなく、地形変動が発生している。
また時の勇者が帰還した世界は、ルトやナボールといった六賢者と、退魔の剣を扱う勇者と、王家の姫の伝説が三つの世界で唯一歴史に残っていない為、時の勇者が帰還した世界ではないものであると考えられる。

時の勇者が勝利した世界

時の勇者が勝利した世界は、ハイラル王によってハイラルは消滅しています。この消滅という歴史が書き換えられたとしても『ブレスオブザワイルド』にて新ハイラル王国および光の神の大地の伝承が一切確認されていない事から『風のタクト』以降の時代ではないと考えられる。

『時のオカリナ』から『風のタクト』の間においては、ハイラル水没からハイラル消滅の期間でコキリ族はコログ族へと姿が変わっている事と『ブレスオブザワイルド』の魔獣ガノンが妄念によって暴走した姿であるのに対して『風のタクト』に登場するガノンはガノンドロフとして登場している事から辻褄は合わない。またファミ通(2017/3/16)のインタビューから、最も新しい時代という発言からも矛盾するため『ブレスオブザワイルド』は時の勇者が勝利した世界ではないと考えられる。

時の勇者が敗北した世界

地形やお伽噺、そして王家の習わしといった要素が時の勇者が敗北した世界と共通していますが、これらの内容を再度考察していきます。

まず地形と始まりの台地に関してですが『神々のトライフォース』のマップ上に始まりの台地が存在していません。これは封印戦争によって民が時の神殿を通して聖地へと行かせないために物理的に大地から空へと切り離した為であると考えられる。
またこの大地はスカイロフトを再度浮かびあげたわけではなく、スカイロフトを含む周辺を大地から切り離して浮かびあげたものであると考えられる。聖地とトライフォースに関する伝承が失われ本来の役目を失った時代に、時の神殿付近は大地へと戻り、祭事の場としての新たな役目を得たものだと考えられます。

厄災ガノンのお伽噺に関しては一ヶ所だけ矛盾があります。お伽噺によると魔王ガノンドロフに勝利し、魔王ガノンドロフは魔獣ガノンに変貌し姫と賢者に封印されたとされています。ですが『ハイラル百科』においては時の勇者は魔王ガノンドロフに敗北、ガノンドロフは魔獣ガノンに変貌し姫と賢者に封印されたとされています。

厄災ガノンのお伽噺に魔獣ガノンへと変貌してから勇者の活躍が描かれていない事から、時の勇者が敗北した世界のようにみせているのは意図したものであると考えられます。しかし、この場合は時の勇者が敗北したタイミングに矛盾が生じます。

年表

ハイラルの歴史は新たな伝説の発見や、時世、語り継ぐ者によって大きく揺らぐことはないにしても常に書き換わりゆく歴史である。この事から『ブレスオブザワイルド』は最も共通要素が多い時の勇者が敗北した世界で最も新しい伝説であり、これまで発見されていた伝説の「時の勇者の敗北したタイミング」そして「封印戦争の真相」が新たに書き換えられたものであると結論づけたいと思います。

『スカイウォードソード』から『ブレスオブザワイルド』までの簡易的な年表となります。詳細は各自『ハイラル百科』と『マスターワークス』を照らし合わせてください。

天地創造
魔の根源の出現
女神ハイリアの転生
『スカイウォードソード』
影の一族を追放
聖地を封印
ハイラル王国建国
『ふしぎのぼうし』
魔神グフー復活、封印
『4つの剣』
ハイラル統一戦争
『時のオカリナ』
時の勇者が魔獣ガノンに敗北
六賢者が魔獣ガノンを封印
封印戦争、時の神殿付近が大地から切り離される
マスターソードが迷いの森で眠りにつく
『神々のトライフォース』
トライフォース、ハイラル上へ返還
『夢をみる島』
『ふしぎの木の実』
トライフォース分裂
『神々のトライフォース2』
トライフォース、ハイラルの聖地へ返還
『トライフォース3銃士』
トライフォースを使った王政、国の繁栄
初代ゼルダ姫の悲劇
ハイラル王国衰退、地方の小王国へと縮小
『ゼルダの伝説』
六年後
『リンクの冒険』
トライフォースを使った平和と繁栄
シーカー族の技術により高度な文明を得る
『ブレスオブザワイルド:一万年前』
ガーディアン、四神獣、王家の姫、選ばれし勇者によって復活したガノンが封印
シーカー族への圧制。神獣は各地の土中深くに埋められる
シーカー族、穏健派と武闘派に分派。武闘派はやがてイーガ団を結成
『ブレスオブザワイルド:百年前』
大厄災、ハイラル王国滅亡
『ブレスオブザワイルド:現代』
ハイラル王国の復興

これから先も、歴史は紡がれていく...



あとがき

これにてゼルダ最新作として発表されてから、これまでの約五年間の再構成の考察は終わりとなります。『ブレスオブザワイルド』に関する感想や、これからのゼルダに対する想いは色々な場所で語ってきたので、ここでは控えさせていただきます。

ゼルダの伝説シリーズは謎を解いて物語を進めていきます。同様にハイラルの歴史もプレイヤーが伏せられた謎を解き明かす要素が含まれています。
今回の記事で私はハイラルの歴史に一つの結論を出しましたが、未だハイラルの歴史は意図的に多くの謎が隠されています。今回の記事で私が出した答えが正しいとは限りません。あるいは今は正しいのかもしれませんが、後の時代で歴史は書き換えられて、間違いだった事になるかもしれません。

私が『マスターワークス』の青沼英二プロデューサーのインタビューを読んで、印象に残っていた文章があります。この文章で今回の記事は締めくくりたいと思います。
長文となりましたが、ここまでの閲覧ありがとうございました。

今回、(略)本当にたくさんのユーザーさんが自分たちなりに遊んでくれているのを見ていて、それこそ物語も、僕らが表現した断片的なイメージから想像して楽しんでくれていることがわかりました。そんなところに、こちらが限定的な時系列を提示したら、それが正解になってしまいますから、想像する余地がなくなってつまらないですよね。そういった想像する楽しみを、ゲームを遊んだ後もずっと継続していただきたかったので、今回はあえて明言しないことにしました。
みなさんで、みなさんなりの答えを見つけてほしいなと思います。



筆者:ウナム
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