【考察】『ゼノブレイド2』或いは『ゼノシリーズ』のすべて


『ゼノブレイド2』をクリアしたので、クリアまでに私が疑問に感じたまま残っている箇所と、今作にてゼノシリーズ全体に共通すると感じた箇所の"すべて"を考察しました。また今作の作品中において既に説明されている内容に関しての考察は省きます。

『ゼノブレイド2』の物語を軸に『ゼノギアス』『ゼノサーガ』『ゼノブレイド』『ゼノブレイドクロス』の設定を絡めたゼノシリーズ全体の考察となっている為、ゼノシリーズ全作品の重大なネタバレが含まれています。未プレイでの閲覧は自己責任でお願いします。

◆関連記事
【考察】プラモデル『ゼノブレイド2 セイレーン』に付属していた設定資料に関して https://vitaaeternitatis.blogspot.com/2018/11/29.html


この記事は2018年1月16日投稿時点の情報をもとに考察したものとなります。
それ以降に配信された『黄金の国イーラ』などで確認された情報に関しての加筆修正はしておりません。ご了承下さい。




西暦20XX年

『ゼノブレイド』の記憶空間にて相転移実験が行われた惑星は地球である事が判明している為T.C.ではなくA.C.(西暦)と表記する。

扉《ゲート》の発見

世界は多くの世界と知覚せぬまま重なり合って併存している。これらの領域・次元《コズミック・ウェブ》を繋ぐ物質が「扉《ゲート》」である。
この物質は別の次元において「事象変異機関ゾハル」および「オリジナルゾハル」と呼ばれる物質と同一の性質を持った存在だと思われる。ただし扉《ゲート》は別の領域・次元にそれぞれ一つずつ存在しているものであり、それぞれが繋がってはいるが別の存在であると考えられる。

扉《ゲート》の接触者は望んだ事象を顕在化するまでのエネルギーを、高次元上から扉《ゲート》を通して取り出す事で、そのエネルギーを用いて望んだ事象を顕現させる事が出来る。また空間自体を異なる領域・次元へ転移する事も可能であり、これらを局所事象変異または領域シフトと呼ぶ。

扉《ゲート》は『ゼノサーガ』では西暦20XX年のケニア トゥルカナ湖にてオリジナルゾハルとして発見、『ゼノギアス』では西暦2001年に磁気異常物質MAMとして発見されている。
『ゼノギアス』と『ゼノサーガ』と『ゼノブレイド2』は、それぞれ別の宇宙での物語だが、扉《ゲート》の発見までは同一の歴史を辿っているものだと考えられる。

軌道タワー《ビーンストーク》

人類は自らが生み出した科学技術によって地表を燃やし尽くし、人類の生活圏は軌道タワー《ビーンストーク》によって空へと上がっていく事になっていく。反政府軍《サルワートル》は人類の生活圏が軌道タワー上にしか残されておらず、その生活圏を得るために軌道タワーを管理している政府と戦争を起こしたのだと思われる。

サルワートルとは救世主の子供を意味しており『ゼノサーガ』では旧デザイナーズチャイルドが同名(ザルヴァートル)で呼ばれていた。ただしこれは『ゼノブレイド2』とは違い地球がロスト・エルサレムとなった後の出来事であり、つまりそれぞれは別次元の出来事である為『ゼノサーガ』のザルヴァートルと『ゼノブレイド2』のサルワートルは関係ないものであると考えられる。

第一低軌道ステーション ラダマンティスには政府の施設、楽園、そして扉《ゲート》を管理している相転移実験施設等が存在している。ラダマンティスとはギリシャ神話に登場する楽園《エリュシオン》の管理者であり、この事こから西暦の時代から楽園は楽園《エリュシオン》と呼ばれていたと考えられる。

相転移実験施設内には扉《ゲート》と、それに同調する事で高次元上からエネルギーを取り出して利用する為の装置「トリニティ・プロセッサー」が存在しており、三つのコアはそれぞれウーシア(οὐσία)、ロゴス(λόγος)、プネウマ(πνευμα)と名付けられている。
トリニティ・プロセッサーは『ゼノギアス』の生体電脳カドモニのペルソナ、アニマ、アニムスと同様にゾハル(扉《ゲート》)を制御する為の装置であると思われる。

クラウスの発言から推測する限り、政府側は扉《ゲート》から得られるエネルギーを軍事利用しようとしていたが、科学者側は真の真空への相転移実験を行うことによってこの世界からの救済を目的としていたものだと考えられる。

ちなみにだが軌道タワーには作中にて登場する第一低軌道ステーション以外にも、上層にもう一つ軌道ステーションと軌道リングが存在している。
何の目的と役割があったかは不明だが、最終話にて扉《ゲート》の消失によって軌道タワーの維持が難しくなり分離しており、覚醒ホムラ/ヒカリの説明から軌道上を周回しているか遥か彼方へ飛んでいる模様。

もしも続編が既に構想段階にあるのならば、このもう一つの軌道ステーションが続編への布石としている可能性は高いであろう。

宇宙の創世と世界の再生

政府側の容認なしにクラウスの独断によって世界の外へと救済を求めて扉《ゲート》は開かれ相転移実験が行われた。
この辺りはゼノシリーズの伝統であるグノーシス主義の反宇宙的二次論とも関わってきます。アイオーンやウーシア、ロゴス、プネウマ等もこのグノーシス主義からきている事から、この反宇宙的二次論という思想はクラウスというよりも科学者側の思想だと考えられます。

人間には本質《ウーシア》と分類できるものに魂があり、魂には永遠で或る部分、即ち霊《プネウマ》が宿っている。
霊は永遠なる世界《アイオーン》から落下して悪によって構成された世界――つまりこの宇宙へと移住する事となった。またアイオーンは複数存在しており、この内の一つが言葉《ロゴス》である。
この世界は我々の肉体も含めて悪によって構成しており、我々の中にある霊だけが善である。善があった本来の永遠なる世界と、此(悪)の世界を対比させる事によって、此(悪)の世界を否定する。
この様な我々の世界の否定・拒絶的思想の事を反宇宙的二次論と称します。

これらの事から、この思想を持った者がこの世界に存在しているトリニティ・プロセッサーにウーシア、ロゴス、プネウマと名付ける事自体がこの悪で構成された世界に対しての皮肉によるものなのだ。この様な科学者側によるエゴの塊で名付けられた事を知ってしまったならば、意識体を持ったウーシアがグノーシス主義やギリシャ神話とは全く関係のない北欧神話の賢者に改名するのも頷ける。

話は戻るがクラウスによる相転移実験によって多くの人類と物質は別の次元へと領域シフトした。地球に残されたのは焦土と、人類が永劫の命を求めた事によって生まれたグルドゥ系の生物、そしてクラウスの半身のみであった。

クラウスはまず、相転移実験によって分子レベルで崩壊した物質を再生するために、物質を再生させる能力を持った分子体《ナノマシン》を作り上げた。 そしてその分子体を地球全体に散布した。これが後の雲海である。
つまりはクラウスは個人で『ゼノギアス』のデウスと同様に惑星のテラフォームを行ったわけである。

クラウスは次に生命の再生を行った。
人間の業によって生み出され、グルドゥ系にも用いられている全ての生命の記憶を持った素子、後のコアクリスタルと崩壊した物質を再生する能力を持った分子体を用いてクラウスは生命の再生を行おうとした。
だが彼は誕生した世界において自身と同じ過ちを犯す者が表れる事を危惧し、亜種生命体《ブレイド》を生み出した。

ブレイドとはコアクリスタルに触れた者に適性があった場合のみ、自身の体細胞を増殖させて生み出された分離体の事である。
コアクリスタルとトリニティ・プロセッサーは『ゼノギアス』における生体素子であり、そこから生まれる生命体はエメラダと同様にナノマシンによる人工生命体だと考えられる。

ブレイドが本体のコアクリスタルに戻る際、ブレイドの管理をしているロゴスとプネウマへ蓄積された記憶・経験が送信される。これによって新たに生まれたブレイドは記憶を失っている。
送信された情報は新たな進化コードを送り返す事でコアクリスタルに光が戻り、また更なるブレイドを生み出す。やがてブレイドは巨神獣《アルス》となり次なる生命体を創出していく。こうしてクラウスは命の記憶の循環を生み出した。
この際にロゴスとプネウマへ送信されている情報は全てクラウスにも送られており、彼は人類は数万年が経とうと何一つ変わっていない事を知り全てを諦めたのだった。
こうして彼は世界の再生を止めて傍観者となったのである。



閉じられた世界

クラウスによる相転移実験によって多くの人類と物質は別の次元へと領域シフトした。またクラウスの半身、ガラテア、ウーシアは新たに生み出された閉じられた世界へと領域シフトする事になったのである。

高次意識体《モナド》

クラウスの半身は巨神の魂であるザンザ、ガラテアは機神の魂であるメイナスとして閉じられた世界の新たな神となり、ウーシアは意識体を得て閉じられた世界の基である高次意識体《モナド》となり、閉じられた世界での秩序の管理者となる。

後にウーシアは因果の流れが固定化し閉塞しつつある世界の行く末を案じ、停滞した世界を開放し次なる進化を切り開ける新たな生命と、それを託すに相応しい新たな神を探し求める為にアルヴィースと名乗るようになった。

そもそも、この『ゼノブレイド』の閉じられた世界というのが一体何なのかというのを理解すると『ゼノブレイド2』のクラウスの死と共に扉《ゲート》が消失した理由と結びついていきます。その理由を話す前に前準備として、まずはこの宇宙の構造から説明しなければなりません。

上位領域と下位領域

『ゼノサーガ』において世界は上位領域と下位領域に分けられている事が判明しており、この上位領域の管理者がウ・ドゥと呼ばれる存在である。上位領域とは違い下位領域は崩壊する危険性を持っており、下位領域が崩壊すると上位領域にも影響が出る為、ウ・ドゥは監視端末を下位領域に設置した。これがオリジナルゾハルーーつまり『ゼノブレイド2』における扉《ゲート》である。

下位領域は実数領域と虚数領域に分類され、肉体や物質で構成された我々が目に見えるすべての世界を実数領域。そして実数領域に存在しているすべてに宿っている心といった目に見えないものーーつまりは集合的無意識で構成された世界を虚数領域と呼びます。
この集合的無意識に宿る意志が世界を拒絶する事によって生まれる存在が『ゼノサーガ』に登場するグノーシスと呼ばれる存在です。このグノーシスが存在する事によって虚数領域は崩壊し、虚数領域と表裏一体の存在である実数領域も崩壊します。

これを防ぐ為に『ゼノサーガ』では永劫回帰《ツァラトゥストラ》と呼ばれる物体が登場し、この下位領域の崩壊を一時的にですが防いできました。ちなみに上位領域の管理者であるウ・ドゥはこの時点において何も手を降していません。あくまで彼はオリジナルゾハルを通して観測している者でしかないのです。余談であるが、このグノーシスとツァラトゥストラは先程と同じくグノーシス主義が名前の由来となっています。

ちなみに『ゼノギアス』に登場する波動存在とウ・ドゥは別の存在です。というのも波動存在は高次元上の存在ではあるが四次元宇宙の源であり、彼自身も下位領域に含まれます。世界そのものを構成したという面で見ると高次意識体《モナド》と波動存在は近しい存在であると言えるでしょう。

神剣モナド

閉じられた世界の基である高次意識体《モナド》。これが剣の形となったものが神剣モナドである。神剣モナドは物質・非物質を問わずにこの世界を律する掟に干渉する事ができるが、そもそも神剣モナド自体が世界の基なのだから干渉することが出来るのは当然の事である。

ここで重要となってくるのが神剣モナドは物質・非物質を問わずに干渉ができる事、そしてモナドⅢを例に人の意志の力も剣の形を得る事が出来るという二つの事柄である。

人の意志の力が形を得るという事は虚数領域の性質に一致しており、また非物質に干渉するという事は集合的無意識にさえ干渉できるという意味に捉えることができる。
この事から『ゼノブレイド』の閉じられた世界は高次意識体《モナド》によって肉体や物質を得た虚数領域だと考えられます。この場合『ゼノサーガ』におけるグノーシスはどの様に当てはまるのかというと、巨神そのものによる世界の否定(グノーシス主義)によって生まれ、生命を根絶する事を目的に創られたテレシアがその関係に近いでしょう。

また神剣モナドおよび高次意識体《モナド》の名前の由来であるモナド論では、モナドは世界の基でありながらそれぞれが個として独立した存在であり、それは物質における原子に似ており、非物質(集合的無意識)における原子がモナドである等といった高次意識体《モナド》と虚数領域との関係性と共通点も感じられる。
これらの事から閉じられた世界は虚数領域である可能性は高いと考えられる。

余談ではあるが『ゼノブレイド2』においてメツが神剣モナドを扱っている点やヒカリが神剣モナドの未来視《ビジョン》と同じ因果律予測を行っている理由は、ウーシア、ロゴス、プネウマといったトリニティ・プロセッサーは扉《ゲート》と同調しており、三つのコアはそれぞれ扉《ゲート》を通して同調しているからだと考えられる。

またレックスが第三の剣を手にした時、未来視《ビジョン》と類似したものを見てホムラが居る場所を把握したが、これはその時点でレックスがホムラとヒカリが抱く恐れの全てを受け入れており、既にマスタードライバーとしての素質を得ている為であると考えられる。



神無き世界

ここから話は戻りますが『ゼノブレイド2』のクラウスが死にゆく際、閉じられた世界ではシュルク達によってクラウスの半身であるザンザは斃され、新たな神となったシュルクは神無き世界を望んでいた。

この出来事によって閉じられた世界は神無き世界へと創造され、虚数領域においてグノーシスは発生しなくなり下位領域は崩壊する危険性を失ったと考えられます。
それによって監視端末としての本来の役割を失った扉《ゲート》はこの宇宙から消失あるいは転移したものだと考えられます。これがクラウスの死によって扉《ゲート》が消失した原理である。

惑星ミラ

『ゼノブレイドクロス』のタツの「ホムホム」発言、惑星ミラに登場するテレシアの存在から『ゼノブレイドクロス』は『ゼノブレイド』から後の時代の世界(宇宙)の物語の可能性が高い。神無き世界は肉体と物質を得てはいるが虚数領域である事から、B.B.がセントラルライフを失った後も活動できている事にも説明が可能である。

ただし『ゼノブレイドクロス』は西暦2054年であり、それから数万年後の『ゼノブレイド』では時代に矛盾がある。しかし時空とは空間だけではなく時間の軸も含まれている。西暦2054年から二年後に時空転移現象に巻き込まれて別次元の未来の虚数領域へ領域シフトしたのだとするならば『ゼノブレイドクロス』と『ゼノブレイド』における時代の齟齬の問題は解決が可能である。またこれによって『ゼノブレイド2』の領域シフトによって別の次元へと飛ばされた多くの人類が、後の『ゼノブレイドクロス』の地球人の祖先であるサマールの民となっている可能性も考えられる。

クラウスによる世界の再生によって『ゼノブレイド2』の五体の巨神獣《アルス》が後に5つの大陸となって惑星ミラの五大陸となる可能性も考えられるが、惑星ミラの全景が載っている『ザ・シークレットファイル アート・オブ・ミラ』を見る限りその可能性は低いと思われる。

ちなみに地表が焼かれてもクラウスの相転移実験後も、数万年の年月が経っても生き残っていたグルドゥ系の生物は『ゼノブレイドクロス』で登場した原形質溶液に落ちたラオと類似している。この事から全ての生命の記憶を持った素子と崩壊した物質を再生する能力を持った分子体はセントラルライフと同一の性質であると考えられる。
ただし『ゼノブレイドクロス』のセントラルライフは追い詰められた人類が余儀なく選択した方法であり、クラウスの「永劫の命を求めた人の業の結晶だ」といった発言から、その性質は同一でありながら用途は違った模様である。

またデビルキング・グルドゥを斃した際にガラテアに似た人物のIDカードが登場したが『ゼノブレイド』を知っているプレイヤーならばガラテア=メイナスである事は知っているが、この事実を知らないプレイヤーからすればデビルキング・グルドゥ=ガラテアとなるミスリードであると思われる。



アルスト

相転移実験にて地球に残されたのは灼き尽くされた地表と、永遠の命を得ようとした人の業によって生まれた生物、そしてクラウスの半身だけであった。クラウスによる世界の再生が行われ、崩壊した物質を再生する分子体――後の雲海と、巨神獣《アルス》と亜種生命体《ブレイド》による命の記憶の循環によって多くの生命が創出される。そうしてこの世界《アルスト》は生まれた。だが、クラウスは新たに生まれ人類が過去と何一つ変わっていない事を知って諦めたのだった。

アデルの紋章

リベラリタス島嶼群やルクスリア王国にも用いられてる紋章。500年前にアデルが古王国イーラから英雄の証として授かったものであると考えられる。

古代船の天の聖杯が眠る扉はリベラリタス島嶼群に連なる者でなければ開かない仕組みとなっており、だからこそリベラリタス島嶼群の生まれであるレックスが選ばれたのである。レックスの母親はリベラリタスの他の村から亡命してレックスと共にイヤサキ村へと辿り着いたが後に亡くなっており、残されたレックスはイヤサキ村で育てられていく。

また神聖なる鎖《サンクトスチェイン》があるゲンブの頭の中にも紋章が用いられているが、こちらはルクスリア王家に連なるもので開く仕組みであると思われる。

レックスの瞳の色

その瞳の色、もっと注意しておくべきだったな

メツの発言からレックスが特殊な生まれであると考えられていた。だが作中内の描写からレックスの生まれに関しては普通の人と変わりはなく、第七話にてメレフが「信じよう。君の目はあの時と同じ色をしている」といった発言をしている事から遺伝子的なものではなく正しき道を歩む者、強き意志を持った者の瞳といった意味を表している可能性が高い。

また記憶の楽園で出逢ったアデルの瞳は青色もしくは紫色に近く、レックスの様な金色の瞳はラウラやカスミに近い。この事からメツはレックスからアデルに似た瞳に宿る意志を感じ取り、この様な発言をしたものだと思われる。

ヒカリの力

ヒカリが行使する力はこの世界を構成する根源元素《エーテル》の力だけではなく、扉《ゲート》と同調している事によって供給されているエネルギーによるものも含まれている。この力を行使していたからヒカリはエーテルを乱されても行動が可能であった。

ニアの過去

ニアのドライバーであるグーラ領主の娘は病に冒されており、父はそんな娘を救うために研究に没頭していき領主の立場を失っていった。そうした研究の中で死にゆく娘をどんな形であれ延命させるために娘の細胞をニアへ移植した。これによってニアはマンイーターとなった。

後にグーラ領主である父親は死に、本編から10年前のグーラ争奪戦によってグーラから離れ、マンイーターである事からアーケディア法王庁に捕獲されていた所をシンによって救われてイーラへ所属することになったのだと思われる。

マルベーニの過去

孤児となった後、マルベーニはサルベージャとして過ごしていた時期があり、モルスの地の様な高度な科学技術で創り出された物質を発見する。後にアーケディアへ住むんでいた彼の部屋にはサルベージャで用いていた服が残されている。アーケディアの人間と鳴った彼は医師として各地を周っていたが、人間の醜さと弱さを再び目の当たりにする。そして高度な化学技術によって創られた物質から神の存在を実感していた彼は神に会うために世界樹へと登る。しかし彼は神には会えなかった。

彼は辿り着いた証として二つの天の聖杯のコアクリスタルを持ち帰り、そしてアルストに戻った彼はロゴスのコアクリスタルと同調しメツが生まれた。

だがメツはマルベーニに影響され、イレーサーとして天の聖杯の力で世界を滅ぼそうとする。この後マルベーニはプネウマのコアクリスタルと同調しようとするが拒絶され、彼はプネウマと同調できる人間を探します。そうして選ばれたアデルはプネウマと同調してヒカリが生まれます。

聖杯大戦後マルベーニは法王となり、新たな進化コードを送り返されたコアの情報を神の言葉として受け取って、その選別の為に洗礼を始めたのである。これによって彼は類い稀なる情報を宿したコアを自分へ移植する事でブレイドイーターとなり進化していった。これが彼の姿が変異した理由である。

シンの真の姿

古王国イーラは聖杯大戦後にアーケディア法王庁に攻撃される。深手を負ったラウラの為にシンは、彼女と自分自身が共に生きるためにマンイーターとなる道を選んだ。そうしてラウラの細胞を得て、彼は完成されたマンイーターとなった。

完成されたマンイーターのコアの色は血のように赤く染まっているが、失敗したマンイーターは本来の青色と完成形である赤が混じった色をしている。完全なるマンイーターは特異な能力を得る事ができ、これによってシンは素粒子の操作という能力を得ている。

本来マンイーター技術は人間とブレイドの融合によって更なる進化を模索する為にユーディキウムが生み出したモノであり、この進化の形こそがシンの姿となる。

マスターブレイドとマスタードライバー

天の聖杯の全てを受け入れたドライバーはマスタードライバーと呼ばれる存在となり、覚醒した天の聖杯はマスターブレイドと呼ばれます。

マスターブレイドはマスタードライバーの意志によって設定上は何時でも覚醒(発動)する事ができ、覚醒前は扉《ゲート》からのエネルギー供給だけであったが覚醒後は扉《ゲート》への干渉が可能となります。これによってマスタードライバーとマスターブレイドは望んだ事象を顕現させる事が可能となり、戦闘時には好きなコンボルートが選択できるようになります。

覚醒後はセイレーンを介する領域シフトによってエネルギーは何処であろうとマスターブレイドへと供給されます。この際にレックスと覚醒ホムラ/ヒカリが扱う技は二周目に解放される必殺技Ⅳであると思われます。

マルベーニはマスタードライバーではあるが天の聖杯を通して全てのブレイドおよび巨神獣への干渉をしているだけであり、扉《ゲート》に干渉して望んだ事象を顕現させているいるわけではないと考えらます。また望んだ事象を顕現させる力はマスタードライバーおよびマスターブレイド特有の能力であると思われるので、マルベーニによって覚醒(発動)していないメツはこの力を使えないと思われる。



One Last You

エンディングの歌詞は彼女が消滅する前の心境を語っています。この歌詞を考察する事で何故消滅するはずであった彼女が復活する事が出来たのか、そして後の彼女がどの様な道を辿るのかが理解できます。


永い時の果てに
最後の一日が過ぎ去って
私はそっと瞳を閉じる
輝く記憶の断片に抱かれながら
あなたとの思い出を辿ることが
ただそれだけが私の望み…
あなたがくれた最後の一日
凍り付いていた時が流れ出し
明けるはずのない夜が明け
私は朝陽の中へと溶けていく…

最終話におけるアイオーンへ登場後の独白から、歌詞を比べる事で「最後の一日」や「凍りついていた時」といった意味が理解できるかと思います。

レックス――
あなたに出逢えて良かった
永い私の時の中でほんの僅かな間だったけれど
どの時よりも暖かくてそして輝いてた
暗かった私の歩く道を照らしてくれた――
ありがとう レックス――
私に光をくれて――

あなたと出逢うまでは自分の力に恐怖する日々だったのに、あなたと出逢ってからは凍り付いていた私の心は暖かくなっていった。私が過ごした永遠とも思える時からすれば、あなたと過ごした日々はたった一日の様に短いひとときだっけれど、私にとってそれは最高の思い出でした。

歌詞は最終話の独白によって、このように受け取る事ができ、彼女にとって世界を滅ぼすほどの力を持っている事、その力で誰かを傷つけてしまう事は恐怖でしかなく、その恐怖をレックスが受け入れてくれたことは彼女にとって救いだったのだ。
また第七話のレックスの発言から、それ以前からレックスは彼女の恐怖を受け入れている事が察せられる。

歩いている道は全然違う道なのに 一緒に歩いているつもりになって――
天の聖杯っていう強い光が作り出した影の道
そんな道をこれまでずっと ホムラとヒカリは独りで歩いてきたんだ

こうして彼女の心を受け入れたレックスは天の聖杯の真のドライバー(マスタードライバー)となり、ホムラとヒカリはマスターブレイドへ覚醒した。マスターブレイドとなった彼女の胸には彼女の本当の名前であるプネウマ(πνευμα)と彼女の心を映し出したかの様な文章が刻まれている。

IUSTORUM AUTEM SEMITA QUASI
LUX SPLENDENS PROCEDIT ET CRESCIT
USQUE AD PERFECTAM DIEM
出典:旧約聖書 箴言4:18
和訳::正しい者の道は、夜明けの光のようだ、いよいよ輝きを増して真昼となる

砂時計の 最後の一粒が落ち
私はゆっくりと そして静かに眠りに落ちる
あなたの姿が次第に
霧の向こうへと消えていく
全ての思い出は
音もなく静まり返っていて
まるでスローモーションのようにゆっくりと動いていく

第七話にてホムラとヒカリは記憶を失っている描写があったが、その後に復活している事から天の聖杯が記憶を失うことはないものだと思われる。ただし、この事を天の聖杯のブレイド自身は知らないものだと考えられる。

もう――
一人で大丈夫だね

レックスに自身のコアクリスタルを譲渡したのも新たに生まれた自分と出逢うためであり、本人は今生の別れのつもりであったものだと思われる。

あなたがくれた最後の一日
それは束の間の魔法
凍り付いていた時が流れ出し
明けるはずのない夜が明け
私は朝陽の中へと溶けていく…
あなたはたくさんのものを 私に与えてくれたけれど
私はどれだけのものを あなたに返せただろうか
もし少しだけでもお返しが出来たのなら
それであなたが笑ってくれたのなら…

彼女が楽園に行く本来の目的は神《クラウス》に自分自身とメツを消滅させる為だった。それは彼女が世界を滅ぼすだけの力を持っている恐怖から来るものであったが、レックスによって救われた事で存在し続けて良かったとさえ感じるようになります。

その為、終盤から彼女は自身の消滅の為ではなくレックスの為に楽園へと目指します。
レックスは誰かの笑顔の為に行動し、そして命(生命・意志・魂)が繋がっていく事を自分の役目として動いており、彼女はそんなレックスによって救われたからこそレックス自身が笑顔になれればと考えている事が歌詞から読み取れます。

それでもやっぱり 神様
出来ることなら 砂時計を戻してください
ほんのわずかでいいから もう一度だけ
あの人との時間を私にください
たった一言 私の想いを伝えるために
どんな形でも どこであっても構わない
最後に どうしても伝えたい
この私の想いを…
あなたに…

最終話におけるヒカリとホムラの行動と結果についてだが、クラウスの死によって既に扉《ゲート》は消失していた為、アイオーンに残されたエネルギーを使って局所事象変異を引き起こし、アルストへ落下していく楽園を消滅させる事でアルストの崩壊を防いだのだと思われる。

この際に彼女は歌詞にある望みを願った事によって、アイオーンに残されたエネルギーとマスターブレイドの力によって彼女の望みが顕現し、天の聖杯のコアクリスタルに彼女の情報が受信された事で無事に復活を果たしたのだと考えられる。

ホムラとヒカリが同時に顕現した原理であるが、彼女がアイオーンに搭乗した際にメツの声が聴こえてきた事からロゴスのコアの情報は消滅後にプネウマへと送信されたのだと考えられる。この時点でプネウマのコアクリスタルには二つの天の聖杯が宿っており、これによってホムラとヒカリはそれぞれがコアを宿した状態で同時に現れる事が出来たのだと考えられる。彼女がアイオーンへ搭乗時に天の聖杯のコアクリスタルが二つ表示されたウインドウが映っている事からも伺える。

そして歌詞には「あの人との時間を私にください」と願っている。この事からレックスが死んだ時、きっと彼女も共に眠りにつける事であろう。

別れは哀しいけれど
それも私の一部なんだ って
――でもいつか
いつか大切な人と眠りについけたなら
それは幸せなんだろうな―― って思います

余談であるが『ゼノブレイド』において、ヒロインが何故復活出来たのかという理由が設定資料集の外伝小説に描かれていた事から『ゼノブレイド2』にて設定資料集が発売されれば小説という形で原理が明かされるものだと思われる。



在りし日のふたり

タイトル画面にて流れるメインテーマ「在りし日のふたり」は、一体誰のことを指しているのでしょうか。"ふたり"といえばホムラとヒカリになるが、レックスにとってホムラとヒカリは"ひとり"であり、最後に戻ってきた事を考えるならば在りし日のふたりにホムラとヒカリは当てはまらないと思われる。

ではブレイドとドライバーのパートナー同士であればどうであろうか。その場合だとシンとラウラ、メツとマルベーニが考えられるであろう。
また"在りし日"である事からレックスが喪ってきた人達であるヴァンダムとファン――またはシンとメツも考えられる。

この「在りし日のふたり」という曲名で誰を浮かべるのか。彼女がエンディングにて何を呟いたか。楽園へとたどり着いたプレイヤーはそれぞれの答えを持っており、それぞれがきっと答えであるのでしょう。

魂は死せず また彷徨うこともなく受け継がれるのみ
幸いなるかな 命の結束
世は全て輪環のことわりの中に

受け継いできた意志は、別の誰かへと受け継がれてく。
そして、その道を誤ること無く進む為にブレイドは人と共にある。
皆が幸せに、そして笑えるようにと……。
レックスの想いは、楽園にて別の誰かへと受け継がれていくのでしょう。

長文となりましたが、ここまでの閲覧ありがとうございました。


筆者:ウナム
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15 件のコメント :

  1. 初めまして、こんにちは。
    クリアまでの動画を楽しく視聴させていただきました。そして、シリーズを跨ぐ壮大な考察も大変参考になりました。

    私自身ゼノシリーズが好きなのですが、考察を公開される方々と比べると知識が乏しい部分もありなかなか公開するに至りません。その中でも色々考えているうちに一つ思ったことがあります。レックスの瞳の色の作者側の構想に関してはゼノギアスの構想と関わりがあるのではないかということです。


    作中では、ラウラも黄色の瞳です。そのラウラと同調したカスミはドライバーの影響を受けて容姿が似ています。ドライバーの影響を受けたブレイドを他に挙げると、メツが挙がります。メツの場合は精神に影響が及んでいます。お気付きだと思いますが、実はメツのドライバーであるマルベーニも黄色の瞳をしております。
    この2組の事実を考えると、"黄色の瞳"はブレイドに影響を与える因子なのだと考えています。

    初めの頃は、黄色の瞳はイーラの末裔に発現するものなのかなと思っていたのですが、人種の違うマルベーニや黄色の瞳のブレイドもいることから特定の人種に関するものではなくてアルストに存在する生命体であれば特定の条件を満たせば発現するのではないかという考えに至ったのです。
    これはミァン因子に通ずるところがあるように思います。

    そして、"黄色の瞳"が"神が構想したブレイドシステム"に介入するということは、そのシステムからの脱却を意味しているのではないかと思うんです。
    つまり、ゼノギアスで言うところの神の部品になるという運命にあったヒトが人としてその運命から脱却したように、人の進化に通ずるところがあるように思います。


    そう考えると、「その瞳の色、もっと注意しておくべきだったな」というメツのセリフの捉え方も変わってきます。黄色の瞳であるマルベーニの影響を受けたメツだからこそ出てきたセリフなのだと思います。(メツはブレイドシステムの管理を任されていたロゴスでもあります)



    人様の考察に対するコメントで自分の考察を書くという非常に失礼極まりない行為をしていることは承知しているのですが、考察力のある方にこの考えを見ていただきたいなと思い書いてしまいました。考えるに値しないものであれば、無視していただいて構いません。もし興味があって矛盾点など指摘し得るポイントがあれば反応して頂けると幸いです。
    本当に失礼致しました。

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    返信
    1. コメントありがとうございます。kyoheinさんの考察読ませていただきました。
      瞳に関しては作中での情報量が少なく公式で何らかの発表(新規シナリオ等)がないかぎり私の考察含め一つの見解でしかなく、情報も少ないため対論もありません。

      生物の進化が上位の存在(≠神)の想像を超えるという展開はデウス、ヴィルヘルム、ザンザ然りゼノシリーズ共通しているものであり、今作においても”再同調”と”命の共有”という形でクラウスの想像を超えるという展開が成されています。この理由を含めて瞳の色も「定められた運命からの解放」を意味している可能性も捨てきれません。
      ただ黄金の瞳が物語の舞台裏の鍵となるならば神鎧マルベーニの瞳も黄金を維持していない点とラウラからシンへの影響などが個人的に気になります。

      再同調と命の共有は記事では書いていませんが、他のプロッセッサーにはないアイオーンと他のデバイスの制御を管理するプネウマだからこその性質だと考察しています。
      またこのあたりの内容も時間があれば執筆したいかなぁと考えています。

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    2. 返信ありがとうございます。仰る通り私の考えも妄想に過ぎません。けど、情報が少ない今だからこそ考えるのが楽しいんですよね。(自己満足ですみません)

      ラウラからシンへの影響に関してはこう考えています。
      ・他のブレイドの2回目以降の同調を見る限り、"1回目の同調による実体化の情報"はコアクリスタル内に保持されていること(ヂカラオやムスビなど)
      ・ラウラ-シン、マルベーニ-ファン(カスミ)、レックス-ホムラの関係はどの場合においてもブレイド自体は2回目(以降)の同調であること
      ・この3組の瞳による影響の描写が作中では見られないこと(見落としている可能性あり)
      曖昧な情報も含まれてますが、上記3点を考えると、瞳の因子は1回目の同調で得られた情報よりも劣位な関係にあるのではないかと考えています。
      しかし、再同調などそれぞれ別の条件を抱えているため、比較対象とするには難しいということも理解しています。

      神鎧マルベーニに関しても少し考えてはいるのですが、こちらは完全に妄想に妄想を重ねるだけになるのでやめておきます。

      最後に、貴重な時間を私のわがままに付き合っていただきありがとうございました。再同調や命の共有に関する記事を公開される時があれば、また楽しみながら見させていただきたいと思います。

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  2. ゼノブレ2しかやってないんですが、クラウスの話の考察や他のシリーズとの関連をなどなど、この記事で知ることでゼノシリーズ全てやりたくなっちゃいました…
    読んでてとても楽しかったです!m(_ _)m

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    1. 感想ありがとうございます。
      ゼノブレイド2を楽しめたのでしたら、他作品もきっと楽しめるかと思いますのでぜひ巨神界と機神界や惑星ミラへ旅してみてください。

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  3. このような広範囲な考察をまとめた記事が大好物です。私も色々な考察をしますか中々まとめることができません。とても面白い記事でした!

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    1. コメントありがとうございます。
      記事を閲覧して楽しんでもらえたなら幸いです。

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  4. 素晴らしい記事ですね…こういう美しい考察を出来る方を見かけられて同じファンとして幸せです

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    1. ありがとうございます。
      こちらこそ称賛のコメントを頂いて嬉しく思います。

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  5. 楽しい記事でした
    巨神界とアルストしか旅してないので
    いつか惑星ミラも旅したいですね

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    1. コメントありがとうございます。
      記事を閲覧して楽しんでもらえたなら幸いです。
      ゼノブレイドクロスの続編もいつか出てくれることも期待しています。

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    2. ギアスとサーガって繋がったお話じゃなかったでしたっけ?サーガep1ギアスep5

      地球がゾハルの実験失敗によってロストエルサレムになりツァラトゥストラによる永劫回帰で繰り返される内の宇宙の一つの話なのかなと考えてました

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    3. 『ゼノギアス』と『ゼノサーガ』は明確に同一宇宙の物語であると明言されたことはありません。『ゼノギアス』のEpisodeIに該当する物語を再構築したものが『ゼノサーガ』全三部作品となります。
      個人的には多元宇宙である可能性を推していますが、『ゼノギアス』が『ゼノサーガ』と同一宇宙であり、永劫回帰によって繰り返される物語の内の一つである可能性はもちろんあります。

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  6. 初めてこの考察は読みましたが同一世界論を唱える人よりはまとまった考察だと思いました
    ただ一点気になるのがグルドゥ=ガラテア=メイナスでは無いかと私は思います
    というのもクラウスは半身をザンザとしているので同じ贖罪を受けたガラテアの半身がメイナスとグルドゥという二つに分かれたのでは無いかと思うからです

    ゼノブレイド本編でメイナスの方が先にパワーダウンして力尽きたのはグルドゥがレックスによって倒され地球側とのリンクが断たれた為では無いでしょうか?

    プレイヤーの動向はともかく物語的にはグルドゥを倒したそのすぐあとに軌道エレベーターで宇宙に出るので、クラウスと邂逅するまで時間的なロスもそれほど長くは無いのかと思っています

    それとは関係ありませんが12基+1基あったサーガのゾハルエミュレーターとトリニティプロセッサーは同質なんでしょうかね?
    12使徒とユダとマグダラのマリアについてはせっかくブレイドとしてT-elosとKOS-MOSが出てきたのに何も語られなかったので気になりました

    シュニンカレーのレシピはサーガⅢ後に地球に来たシオンが伝えた…かどうかはどうでも良いですけどw

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    1. コメントありがとうございます。
      この考察を執筆した当時は「(デビルキング・)グルドゥが誕生したのは荒れ果てた地上にて"永劫の命を求めた人の業の結晶"の結果」という考察の上で、ガラテアはグルドゥではないという考察を行いました。
      この前提を外した場合、メイナス(ガラテア)とグルドゥは半身同士という仮説が成り立ちます。この仮説の場合、名無しさんの言う通りメイナスとグルドゥは命を共有しています。……ただ個人的にはメイナスはパワーダウンで力尽きたのではなく、無理して躰を使った後に身を挺して庇って死んだって印象ですので、グルドゥとの関連性はあまり感じられなかったんですよね。

      トリニティ・プロセッサーの地球での役割としては生体電脳カドモニなんでしょうけれど、アルストではカドモニの一部しか機能せずにゾハル・エミュレーター(アニマの器)の役割に変わってるって印象ですね。

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